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有価証券報告書の虚偽記載問題で、東京証券取引所が上場廃止を検討するなど経営が揺れる西武鉄道と同社の筆頭株主・コクドの2社が今年3月末時点で、民間金融機関や日本政策投資銀行などから計1兆円超の借入金を抱えていることが13日、明らかになった。
主力取引銀行のみずほフィナンシャルグループ(FG)の融資残高が計2700億円余で全体の4分の1を占め、三菱東京FGが1800億円弱。政府系の日本政策投資銀行も1300億円弱の長期貸し付けを行っている。
金融庁・日銀は、虚偽記載問題が西武鉄道株の上場廃止に発展する見通しとなったことで西武鉄道グループの信用失墜を招き、一段の経営悪化につながる事態を警戒。主力のみずほなどを通じて同グループの借り入れ状況の本格的な調査に乗り出している。
特に、西武鉄道の発行済み株式の過半を保有するコクドは「主力行もグループ間の取引や財務の詳細が把握できていない」といわれる。財務面でも資本金約1億円と「異常な過小資本状態」にある一方で、借入金残高は今年3月末時点で3541億円にのぼっており、金融当局も動向を注視している。
コクドはこれまで、大量保有する西武鉄道株の含み益で過小資本を事実上補ってきたが、虚偽記載問題発覚以降は同株価が大幅に下落。12日には年初来から3分の1の水準まで落ち込んでいる。コクドの依頼で西武鉄道株を購入した企業から同株の買い戻し請求が相次いでおり、今後は損害賠償訴訟も避けられないとみられる。
さらに、12日に策定方針を発表したグループの経営改善策を実施することに伴い、コクドが子会社のプリンスホテルなどを通じて全国で展開するホテルやゴルフ場などレジャー事業のリストラで損失が大きく膨らむことも予想される。
みずほや三菱東京、三井住友FGなど主力銀行グループは「鉄道事業からの安定的な収入もあり、西武グループへの金融支援などは現時点で想定していない」(みずほ幹部)と話している。しかし虚偽記載問題の今後の展開次第では、貸し倒れ引当金の大幅な積み増しなど銀行が新たな負担を迫られる可能性もある。
◇西武鉄道・コクド向け融資残高◇
西武鉄道 コクド 2社計
みずほグループ 1874 848 2722
三菱東京グループ 1120 666 1786
日本政策投資銀行 1201 81 1282
中央三井信託銀行 650 342 992
三井住友銀行 208 436 644
UFJグループ 238 365 603
住友信託銀行 177 185 362
りそなグループ 175 146 321
地銀 267 185 452
生保 701 34 735
その他 627 253 880
計 7238 3541 10779
※単位・億円、04年3月末現在
毎日新聞 2004年11月14日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20041114k0000m020090000c.html