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(回答先: Re: マクロ指標は、GNPからGDPへなぜ変わったのか? 投稿者 あっしら 日時 2004 年 10 月 29 日 19:00:50)
今私が一番問題にしているのは、名目GNPと実質GNPの差であり、その逆転現象です。日本経済の問題は、実質GNPより名目GNPが下回っていることにあると思います。
普通インフレの時、名目が実質を上回りますが、その時経済評論家は実質が経済を良く表しているので、実質GNPを参考に経済を運営すべきだと言っていたと思います。これは貨幣価値の変動を考慮すると正しいかもしれません。しかしながら現在の状況は名目が実質より下に来ています。こんな時どうなのでしょう。デフレも金融現象であるならそれを反映した名目GNPを重視すべきなのではないでしょうか。デフレ下における実質の重視はおかしいのではないでしょうか。このところ日本の政策担当者は、実質が少しばかり良いのでこれを強調していますが、デフレではおかしな事なのではないでしょうか。
日本経済の状況を見るに、名目のGNPの方が私達の生活実感に近い気がします。何故デフレ時に実質のGNPを重視するのでしょうか。政府関係者に伺いたいと思います。私にはただ自分達の失敗を隠そうとしているようにしか見えません。デフレでは本来名目で評価しなければならないはずです。
確かに国際機関の指標は実質を大事にしていますが、それは大半の国が名目のGNPが実質より高い普通の状態だからです。日本はデフレで逆なのです。名目で評価するのが妥当だと思います。
政府は度重なる補助金や援助で、民間の設備投資へ、又失業対策としてたくさん資金を使ってきました。しかしどれも景気回復には至っていません。又中国の特需で銭設備を増強している会社も多々あります。しかし日本の消費者の需要は回復していません。中国の特需や政府の各種民間援助は日本の消費を上回ってその結果が実質GNPが名目より上回っている原因だと思います。私達日本人が買える以上に、設備投資や研究開発にお金が投資された結果、この逆転現象が起きたと思われます。この逆転現象と、その差が政府の失敗を如実に物語っています。
日本の購買力以上の生産手段を又作ってしまっていると見るべきか、それとも日本の需要と関係なく無益な投資をしたと見るべきでしょうか。需給ギャップを減らすための政策が、結局需給ギャップを再び広げる事になってしまっているということでしょう。
どう云うことかというと、デフレの初期、購買力に見合った生産力にしようということで、リストラを繰り広げました。大きな企業もたくさんつぶれました。ですが政府は又失業対策や民家に対する有利な金利政策等で補助金等をたくさん使いました。その結果又購買力以上に設備投資をしたことになってしまっています。需給ギャップさらにふくれたのがこの実質と名目のGNPの差と逆転現象です。日本の供給重視の政策は、再び需給ギャップを広げています。
これは今の政策を幾ら取っても景気を回復させられないと言うことです。なぜなら日本のデフレは過小需要が首尾一貫として問題になっていたからです。この過小需要に焦点を当てた政策を取らないと、決して日本の復活はなでしょう。
過小需要の回復方法として:消費税の減税、ガソリン税の引き下げ、医療費の値下げ、高速道路代金の値下げ、所得が変わらなくとも、使えば使うほど得になる物にたくさん投資をしていけば、自然と消費にお金が廻り売り上げが増え雇用者が増え所得が増え、売り上げが増え、デフレの解消につながっていくでしょう。ちょっと早く書いたので滅裂の所があると思います、指摘していただければ直ぐ返答いたします。
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