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(回答先: 再生機構、ダイエー支援から撤退へ [JNN] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 10 月 12 日 02:39:02)
10月12日(ブルームバーグ):大手スーパー、ダイエーの経営再建問題は、産業再生機構の活用をめぐり、大詰めを迎えた。ダイエー側は、民間スポンサー企業の支援による自主再建を目指す方針をあらためて確認したが、UFJ銀行など主力取引行は、再生機構の活用が大前提で、拒否すれば新たな金融支援を行わない考えだ。ただ、首相官邸は、経済・産業への影響が避けられない法的整理を避けたいもようで、今後の展開はなお不透明だ。
再生機構はすでに、ダイエーと主力3行に対して、12日までに機構活用を決定するよう最後通告している。ダイエー再建をめぐっては、ダイエー側が選んだ民間ファンドと再生機構の双方が並行し、資産査定を進る異例の事態となっているが、再生機構は査定を機構に一本化するように求めたものだ。
主力行は機構活用でなければ金融支援を拒否
UFJ銀行の沖原隆宗頭取は12日朝、都内の自宅前で記者団に対して「再生の確実性、透明性、公平性を考えると再生機構しかない」とあらためて強調。再生機構が支援決定の期限としている12日を迎え、ダイエー側に対してぎりぎりまで再生機構の活用に応じるように説得する考えを示した。
また、沖原頭取は、ダイエーが11日の臨時取締役会で再生機構を活用せず、民間スポンサーの支援による再建を目指す方針をあらためて確認したことについて「まったく信じられない」と不快感を表明。そのうえで、再生機構を活用しなければ「金融支援はできない」と強調した。
政府は地域経済や関係企業への影響を懸念
一方、ダイエーは11日、再建のスポンサー候補を18日まで受け付け、民間ベースの資産査定の内容もみて再建策を検討するように、主力3行へ要請することを確認。高木社長が同日、UFJ銀、三井住友銀行、みずほコーポレート銀行の役員と会談し、理解を求めた。また、高木社長は、再生機構にも12日夕までに説明へ行く考えだ。
細田博之官房長官は12日午前の閣議後会見で、地域経済や関係企業への影響が出ないような解決を求め、法的整理を回避したいとの考えを示唆した。また、ダイエーが再建スポンサー候補を18日まで受け付けていることに関して「12日の期限は承知しているが、民間は再建計画について18日を期限にしているから、そこですばらしい案が出てくる可能性もある。そういう状況を見守りながら、関係者がよく知恵を出していただくことが大切だ」と述べ、ダイエー側の立場に理解を示した。
さらに細田長官によると、小泉純一郎首相は11日、細田長官に対し、1)ダイエー問題を心配しており、関係者が相互理解の下によく協議するべきだ、2)ダイエーや関係企業、債権者など非常にすそ野が広く、地域経済とも関係するため、最善の結論を出すよう調整してほしい??などと指示したという。
12日午前の閣議後会見では、中川昭一経済産業相が「民間がやるべきことは民がやるべきだ」と強調し、「民間の金融機関のやり過ぎみたいなことに対してはいかがなものか」とも指摘した。一方、村上誠一郎産業再生機構担当相は「最後の最後まで、民間同士の話し合いを見守る」と述べ、再生機構を活用する場合について「きちんとした資産査定をしないといけない。可及的速やかにやらないと来年3月末の買い取り期限に間に合わない」と強調した。
民間スポンサー候補にはウォルマートと丸紅連合も
ダイエーを支援する民間スポンサー企業候補としては、米国流通大手のウォルマート・ストアーズと大手商社の丸紅が連合して支援の乗り出すことで検討を進めている。丸紅・広報部報道課の橋本尚課長は12日、「ダイエー支援の可能性を視野にウォルマートと検討しているのは事実」と述べた。
この検討の内容では、再生機構を活用しないことを前提に、ウォルマートと丸紅がダイエーの第三者割当増資を引き受けるほか、ウォルマートがGMS(総合スーパー)と呼ばれる大型店舗の運営を中心に行い、丸紅は食品スーパーなど小型店舗で再建を支援するなどの案が出ているという。
再建策をめぐって、ダイエーとの溝が埋まらなければ、主力行側は法的整理の可能性も辞さない強気の構えだ。だが、ダイエー側は、法的整理を「なんとか避けたい」(土谷忠彦常務)。野村証券・金融市場情報管理部の村山誠シニアクレジットアナリストも「法的整理になると、納入業者もまず債権回収に動かなくてはならず、商品の引き揚げや新規納入をしないなど、平常の営業を続けることさえ難しくなり、ダイエーにとっては一番避けたいところ」と指摘する。
BNPパリバ証券の国重希アナリストは「民間だけの再建にしても、金融機関の債権放棄を含む金融支援がなければ成り立たないので、ダイエーは銀行の意向を無視して一方的にはできないのではないか」という。再生機構を活用しないと金融支援しないとの態度を主力行側が明確にしていることに関しては「1兆円ものダイエーの借金を肩代わりできる貸し手はすぐには現れないと思うので、ダイエーは非常に苦しい立ち場に置かれるだろう」と指摘する。
株価終値は、ダイエーが前週末比7円(3.0%)安の227円、UFJは同 3000円(0.6%)安の48万5000円。
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki isuzuki@bloomberg.net
平野 和 Kazu Hirano khirano1@bloomberg.net 記事に関す
るエディターへの問い合わせ先:
浅井 秀樹 Hideki Asai hasai@bloomberg.net Bill
Austin billaustin@bloomberg.net
更新日時 : 2004/10/12 15:33 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=a5_.ZUs9bydE&refer=jp_home