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(回答先: Re: 民主主義は理想の制度ではない 投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 4 月 27 日 01:33:12)
たけ(tk)さん、こんにちは。
いつもながら、たけ(tk)さんの文章の論理的な構成に感服しております。
>近代の民主主義は、たけ(tk)思うには、「ヒトがヒトであるかぎり法的に保護されるべき利益(人権)」の思考があると思う。
>ヒトはヒトの集団のなかで、ある程度の権利を集団的決定にゆだねることになる。しかし、「ヒトがヒトであるかぎり法的に保護されるべき利益」には自分で自分のことを律する権利が含まれている。この自律権は集団に譲り渡したわけではない。人権である以上譲り渡すことはできない。集団の指導者を通じて自律の権利を行使するようにしただけだ、という思考なのではないかと思う。
>つまり、人権としての自律権の集団的行使の形態が、民主主義だというわけだ。
私は自律権を広義の自決権と捉えていますが、難しいのはとりわけ日本人が本当にそれを自覚できるのかといった問題です。つまり、民主主義を実現していくための主体意識を含めた立憲民主主義を担保する責任の自覚を個々人に齎すには如何にすべきかというクリアしなければならないアポリア(難問)を我々は抱えていると思っています。ここ数年来執拗に取り組んでいる課題ですが、地均しもままならぬ処にしかも新たな工法で棟上げをするような感じが否めず、解法の糸口すら掴めていないのが正直なところです。ただし、元の地も荒廃していますので、やはり土地の改良・回復から始めなければならないでしょうし、尚且つ上からの指令ではなくて、耕作者自身の発意によって成し遂げられなければならぬでしょう。是非とも、たけ(tk)さんの知恵をお借りしたいと思っております。
>*人権に関する骨抜き理論の最近のはやりは、「人権の存在は実証できない」というものだ。当たり前だ。人権は存在(在るモノ)ではない。当為(在るべきモノ)なのだ。「在るべきモノ」というのは無い場合もあるから在るべきモノなのである。無い場合もあるから実証できない、というのは意味がない。そんな、似非法実証主義に、騙されちゃうのよね。というより、人権嫌いの支配者は「言葉の微妙な綾を探し出し、こんぐらがった法律用語を駆使して事態を正当化」しようとして声高に叫ぶヒトを雇うわけだ。
騙されないようにするには我々としてはどのように対処していったらよいのでしょうか。それには先ず、たけ(tk)さんがご提示の民衆自身の主権者教育が必要ですし、着手すべき喫緊の課題であると考えています。
ところで、たけ(tk)さんによる “プロコトル命題α&β”の論理実証主義的演習は興味津津で拝読していましたが、とうとうレスする機会を逸してしまい心残りに感じていました。ログしてあるものを自分なりに再度整理し直して、多分たけ(tk)さんご自身がスレッドを起こしたことすらも忘れた頃にレスしたいと思っています。
また、会いましょう。