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(回答先: Re: 燎原の火 投稿者 いかりや爆 日時 2005 年 4 月 17 日 12:13:26)
いかりや爆 さん、こんにちは。考え方の方向には賛成です。
「燎原の火のごとく」に広がりを見せる。・・いいですね。
>政府貨幣発行」と「大規模財政出動」は基本的に同じことについて簡単に説明します。
私のHP第31号の政府が財源を手に入れるのに二つの方法、(1)と(2)をよく読んでいただけばわかると思います。
> 政府が貨幣発行特権(1)を行使して、それを日銀に売って政府の経済対策の財源にする。この場合は日銀が政府にたいして借金ということになります。
仮に100兆円の国債を発行して日銀にそれを引き受けさせる。翌年100兆円の政府貨幣発行特権を行使して日銀に売ると、差し引きチャラになります。
> それでも、やっぱり胡散臭いですか?
胡散臭い訳はありませんで、唯、現実面での問題がありますので、プロである日銀にそれを指摘されると議員さん方はすごすごと引っ込まざるを得なくなって、二度とかかわってくれなくなるような気もします。
というのは、政府紙幣にしても無利子国債にしても、それを日銀に直接売るだけですから、ハイパワードマネーが増大したままとなり、公開市場において、現金があふれすぎて、金融機関が運用に困ることになります。
それだけで各方面からクレームが来て、計画を頓挫させる要因になります。
もう一点、日銀との借金帳消しの件ですが、
まず、日銀に無利子国債を買わせ、その後また日銀に政府紙幣を買わせ、その現金で、無利子国債を買い戻し、政府の帳簿上からは無利子国債を消しますと、日銀の金庫には日銀資産として政府紙幣が残ることになります。
つまり、差し引き、日銀は政府紙幣を担保にして日銀券を発行したことになります。
この場合、日銀の収益構造に少なからず問題も生じます。
しかし、それでも、緊急避難の政策としては、これもありでしょうけれど、スマートではないし、やはり、
ハイパワードマネーの増大のままという問題についてあれこれ苦情を言われそうです。
さらにもう一点、毎年50兆円ですから、限界消費性向を0.8としますと1年間の乗数効果で約250兆円のGDP増加となりまして、年間GDPは750兆円になりますか?
そしてこれが5年間、GDP750兆円が続きましても、6年目からはこれがありませんので、いずれ早期にGDPは500兆円に逆戻りしませんか?
私の考えでは、合計250兆円という政府紙幣発行では日本経済を順調に発展させるためには少なすぎると思います。
かといって、ハイパワードマネーが250兆円も増えるわけですから、これ以上増やすわけにもまいりません。
また、経済を拡大発展させるためにはそれに比例してマネー総量の増加が必要なわけですから、このような緊急避難的な方法ではマネーを増やし続けるのは不可能であり、いずれ行き詰まると思われます。