現在地 HOME > 議論20 > 890.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: Re: 燎原の火 投稿者 GOKAI 日時 2005 年 4 月 16 日 23:22:53)
GOKAIさんへ
GOKAIさんは>「政府紙幣発行」は反対、無意味だと思います。<とおっしゃられていますね。
私が、>政府紙幣発行」と「日本経済復活の会」の小野会長の「大規模財政出動」は表裏一体をなすもので、基本的に同じ事<と言ったら、 貴方は、>そうですか。この事初めて知りました。<とおっしゃられていますね。
小野さんの本の題名をよくご覧になってください、「政府貨幣発行で日本経済が蘇る」となっております。ところが最近彼は「政府貨幣発行で日本経済が蘇る」−>「大規模財政出動」−>「積極財政で財政が健全化する」という言葉に置き換えて、自分の主張をされています。これは彼がごまかしているわけではありません、これには彼の戦略が隠されています。
何故かと申しますと、「政府貨幣発行」というのは、政府がまるで「打ち出の小槌」を振るような、何となく胡散臭さを与える。財政出動に反対するグループの人たちはその点を突いてくる恐れがある、それが一般の人たちにウケる。結果として彼の「日本経済復活」案が受け入れられなくなる。
そこで一般の人にも、政治家たちにもわかりやすく、受け入れやすい形にしたのです。
「大規模財政出動」も「積極財政」も言葉上の違いだけで小野先生の腹の中ではおなじことです。つまり「日本経済復活のための特別予算(国債の増発)を発動せよ」ということです。
国債を増発するということは、当然国の借金(貴方の言う赤字国債)が増大します。
しかし借金は最初の数年間は増えても景気が軌道に乗れば、歳入(税収など)が増えてくるので次第に借金は減少に転ずる。それを大型コンピュータ(日経ニーズ)を使ってシミュレーションしておられます。
「政府貨幣発行」と「大規模財政出動」は基本的に同じことについて簡単に説明します。
私のHP第31号の政府が財源を手に入れるのに二つの方法、(1)と(2)をよく読んでいただけばわかると思います。
政府が国債を発行して、 日銀に引き受けさせた場合(2)は、それは政府の日銀に対する借金に計上されます(日銀は国営ですけど株式会社ですから、帳簿上そうならざるを得ません)。
政府が貨幣発行特権(1)を行使して、それを日銀に売って政府の経済対策の財源にする。この場合は日銀が政府にたいして借金ということになります。
仮に100兆円の国債を発行して日銀にそれを引き受けさせる。翌年100兆円の政府貨幣発行特権を行使して日銀に売ると、差し引きチャラになります。
それでも、やっぱり胡散臭いですか?