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(回答先: Re: のほほほ、降参致します。 天才の考えすぎてKの能力では理解不能と判断します。 投稿者 GOKAI 日時 2005 年 4 月 17 日 09:30:01)
>GOKAIさん
仮に3000兆円の赤字国債を発行するとして「誰が買う」のですか?
銀行でしょうか?国民でしょうか?
郵政公社であっても買い切れません。
買えるとすれば外国でしょうが、それでは対外国債務になるので「債務履行義務」が果たせないと判断されれば「国家破産」することになります。
約2000兆円を市場に放出すれば間違いなくハイパーインフレになります。
物価は天井知らずに上がり続け、100円キャベツ(現在)を買うのに札束抱えて買うような事になります。
流通貨幣には適正値という物があり、市場に資金が溢れれば良いというような単純な物ではないのです。それのバランスが崩れるとデフレかインフレになります。
その意味において、GOKAIさんの主張が正しいのならば、現在は「デフレ」状態のはずです。市場に流通している貨幣が絶対的に不足していて資金の需要に流通貨幣が足りないと主張されるのですから、当然ですよね。
たしかに、症状的にはデフレ症状が顕著にもなっています。「国家破産への不安」とか「年金制度の崩壊」とか「終身雇用の終焉」とか「どんな企業でも何時倒産するのか分からない状況」が相乗効果で心理不安を煽り、貯蓄志向から「物が売れない症状」です。
しかし、国民が本来の心理状態であったならば、つい最近までは「インフレ」でなければ経済学的には、おかしい状況だったのです。最近は企業が効率化施策等で賃金を引き下げる状況ですので本来的な症状でも「デフレ」になる事も予想されますが、貯金が増えて来たいう状況は「金余り状況」だったはずです。
今でも、心理的不安が解消すれば「インフレ」症状になってもおかしくないのでしょうが、貯蓄が目減りしている状況に移行していますので、労働者の労働条件の適正が崩れていると判断できますから、そこを改善しなければどうなるか分からないと言う事になります。
普通は「過剰生産」の認められない「デフレ」などという事はありえないはずですし、ゼロ金利政策を続けても悪化していくような「デフレ」は無いはずなのです。
考えられるのは「気分次第で買い物ができるくらい。金余りの状況なのですが、気分が乗らない」という物の普及は行き渡った末で「物の需要がほとんど無い」くらいです。
気分デフレですね。
もし、Kの考えが正しいのなら、市場に資金供給しても国の赤字が増えるだけです。
国債赤字では国家破産は無いのだそうですから、これ以上の説明は無駄なのでしょう。
前に質問したのですが、再度質問しますが
「国債の利払いが税収を上回り、発行した国債を買える人がいなくなって赤字国債が売れない状況でどうするのか?」を考えてみて下さい。
逆転の発想という視点は方法論として正しい方法ですが、逆転の発想が全て無条件に正しいと言う考えは間違いです。
もしかしたら、正しい考察だとしても、それが凡人の理解のおよばない物でしたら、実現性はゼロです。議会制間接民主主義という政治形態である限り、「ぶっ飛んだ天才の案」が採用される可能性などありません。
「隠された真実」とか「画期的なアイデア」とか「当たり前でない思考法」に接した時、人は惹かれる事があります。宗教などが蔓延った状況にはそのような背景があるわけです。
Kの言葉ではそれを「憑かている」と言う事になる訳ですが、そうなると常識的な考察を心理的に受け付けなくなります。「自分に都合の良い意見は全て、無条件に受け入れ」自分に都合の悪い意見は「自分を誤魔化しても排除」するようになります。
常識は疑って考察してみるのは事態打開の考察法の一つですが、その時には更に常識的論理的に思考をするのもセオリーです。
「常識外の考察」と「常識に沿った考察」を確率論で比較したならば圧倒的な確率で「常識に沿った考察」に軍配が上がるでしょう。
「常識的考察」ではどうしてもラチが開かない場合「常識外の考察」がたまたま効をそうす事はありますが、それは「一か八かのヤケッパチ(危険な賭)」と言います。
このKの意見が違っている事は十分にあり得ます。しかし、それはGOKAIさんが大天才の場合で、Kとは全く違った思考法で物を考えるという事なのです。