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Re: 貨幣経済が出来た瞬間に我々は商品を売らなくては生きていけなくなったのです。
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/735.html
投稿者 縄文ビト 日時 2005 年 4 月 02 日 08:36:43: egUyw5BLxswRI
 

(回答先: 貨幣経済が出来た瞬間に我々は商品を売らなくては生きていけなくなったのです。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 01 日 21:37:02)

ワヤクチャ 貨幣経済が出来た瞬間に我々は商品を売らなくては生きていけなくなったのです。

縄文ビト 貨幣経済が出来た瞬間、これはいつごろからですか?本来貨幣には三つの手段があります。交換手段であり・比較手段であり・そうしてもう一つ蓄蔵手段です・最初に貨幣と呼ばれるものが出来た時、蓄蔵手段が目的ではなかったといえます。もし蓄蔵を目的として作られたものであれば、そこには支配者の姿を見て取れます。蓄蔵は他者の労働の私有化にしか過ぎませんから。誰が他者の労働の私有化をするかといえば、遠い昔神に仕えたものが最初だったといえます。ただその時代その社会の中では貨幣による交換経済は無かったといえます。貨幣はあくまでも交易に使用されたもので共同体の中ではまだ全体の労働は全体で分け合っていたのが原則としてあったといえます。ただ今までに無い技術革新の中で生まれた新しい産業としての農耕・牧畜が多くの余剰を生み出したのです、ただし共同体の成員はそれまでの狩猟・採集経済下では、完全な狩猟・採集だけではなく栽培植物も持っていたことにより場所によっては成員全体の労働時間は極端に短かかった。

最初の時代、つまり神官に支配されるようになると成員の労働時間は長くなっていった。そこからの余剰を生み出し専門職を作り出していったのです。その専門職の中に軍事に携わる者を生み出し、国という単位が出来ていき。王が生まれ、領土拡張のため戦争という手段が採られるようになっていったのです。領土拡張、それは取りも直さず、最初は農耕・牧畜に適した土地であり、資源の豊富な土地であったのです。ただしそこに労働力の投入なくしては、何の富も生み出せません。そこから人間の労働力を目的とした人間狩りが始まったのです、それが奴隷制であり。現在社会の労働力を売り買いする社会までつながってきたのです。基本になるのは人間の労働力が富を生み出すものだということです。
ワヤクチャさんの考えは出来上がった社会の中でのことしか考えていないといえます。貨幣論と人間の生き方、ここでは社会主義ということになりますが、密接な結びつきがあるのです。

少しずつ書いていきます。3番目のHNを新規に登録しましたので。HNは「登録アップ」という名です。
以下の文章は労働力の歴史という面から上に書いた文章で再考願います。

>鼻曲がりさん、貨幣を手に入れる為に何が売れるか?
という事が生存の為のカギになってしまったのです。
これをいくら嘆いても自らを商品化する事なしには生きていけなくなったのです。
であるならば個人が売るものを持っている
さらには商品を作る為の生産手段を入手する事が可能なシステムを作らざるを得なくなったのです。

>労働は本来売るのではなく生きるために必要なのです

本来は労働はまさに直接的に使用価値を生み出すものでした。
しかし、貨幣経済が成立して以降は
労働を貨幣と交換する事なしには人間は生きていけなくなったのです。
よって貨幣そのものの性質を変えるか
個人に商品生産能力を持たせるかしか解決の方法が無くなってしまったのです。

http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/730.html
>投稿者 鼻曲がり 日時 2005 年 4 月 01 日 20:13:19: reqgioM2ZVV6Y

>(回答先: 自分が所有している労働力を売る権利 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 >月 01 日 12:55:03)

>ワヤクチャさん これは支配される事ではなく、自己の労働力という生産手段を使って
>さらに自分が持つ生産手段を増やしていく権利です。
>「他者の労働力の私的所有」という概念は「他者の労働力を買う」という事だと思いま>すが、これを禁止するという事は、自己の労働を売る市場を失う事になります。

>これは支配される事ではなく、自己の労働力という生産手段を使って
>さらに自分が持つ生産手段を増やしていく権利です。

>縄文ビト こんな権利があったのですか、それは知りませんでした。

自分の労働を売れるという権利です。
これを禁止されたら貨幣経済下では生きていけません。

>そして太るのは本来の生産手段を私有している資本家ではないですか。

ですからそこは税制や最低賃金制や商品価格統制や貨幣の性格の変革などによって
一部の人が富を独占しないようにする必要があるのです。
労働の売買を禁止する事は資本家だけではなく労働者も殺す事になるのです。
両方共市場経済内で労働力の売買をする事で生きているのです。

>ここではあなたが(自己)労働力を売っているだけではないですか、本来の生産手段を>持っている者があなたの労働力を必要としなくなったとき、その時あなたは本来の生産>手段を持っていないことに気づくわけですか。自分は労働力を売っていただけだった>>と。

ですから、労働力ばかりでは無く他にも生産手段を入手できるような賃金政策を取るのです。労働の売買が問題なのではなく、売価が問題なのです。
売価を上げる事によって労働者が生産手段の所有者になっていくのです。

>ワヤクチャさん 「他者の労働力の私的所有」という概念は「他者の労働力を買う」と>いう事だと思いますが、これを禁止するという事は、自己の労働を売る市場を失う事に>なります。

>縄文ビト 何回も言っていますが、人間の労働は本来売り買いをするものではなく、生>きるために労働をすることなのです。

貨幣経済成立後、労働力は商品になったのです。
そしてこの商品を売る事なしには生きていけません。
この事が問題だと言った所で貨幣経済を廃止できない限りはどうしようも無いのです。
我々は「本来あるべき姿」で生きていく事はできません。

>売り買いがある限り自己の労働が売れなかったときどうしますか、

完全雇用政策を目指すのです。
売れなかった時という仮定が有り得ないシステムを作るのです。

>生きることを否定されてしまうのですよ。

それが現在なのです。
ですからそれをどう変えるかの対案を出そうとしているのです。

>つまり失業は生活費を得ることが出来ないことです。金が無かったら路上生活者になる>しかしょうがないのです。ただ路上生活者といえども金が無かったら生きられません。

ですから、全ての人に仕事や金を与える制度を作るのです。

>今までの資本主義社会は労働組合の力が少しはブレーキの役割を持っていましたが、こ>れからの時代は労組の役員と言えども資本家に、たてつくことは自分の首を絞めること>になりますから、力を抜くでしょう、いや犬のように資本に尾っぽを振るのではないで>しょうか。時代はまさにどんどん右に行きますよ。

ですからそれに反対しているのであって、
この抵抗が敗北したら我々全員は完全な家畜状態に陥ります。
「労働力の売買の禁止」というプラカードを掲げてデモをする失業者がいたら
資本家は笑って「だったら死ね!」というだけですよ。
こんな事を悔しがってもしょうがないのです。
「労働力の売買の禁止」というスローガン自体が間違っているのです。

>本日の私の書き込みは、投稿可能数を使いきってしまいました。

では、また明日。

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