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(回答先: 考察者K さん 別スレを立てさせていただきます。私の分かる限り答えます。 投稿者 縄文ビト 日時 2005 年 3 月 29 日 08:50:47)
>縄文ビトさん どうもです。
縄文ビトさんのおっしゃりたい事はKは概ね理解しているつもりです。
また、方向性とすればそれは正しい方向だとも思います。
ただ、問題は現状認識にあります。
縄文ビトさんは「他人の労働力を私有化する事から貧富の差ができるので、それを是正しましょう」と主張しています。(ただ、Kは分かり難いので「組織の利益の適正分配」と書いています。中味は同じ意味です。
さて、縄文ビトさんは「マルクス主義を超えた新社会主義」なる物を構築しようと主張しているようです。Kは社会主義が歴史的に敗北したかのように見えるのは今までの社会主義が「個人崇拝の独裁」に陥ったからだと考えています。(ただし、それは理由の一つでしかありません、本当の理由は国の立地条件が不利だったとも思います)
キューバでは「医療費がタダで貧乏人でもなんとか生活できる」という美点があるらしいです。また、学習能力や開発能力も西側先進国に比べても見劣りしないようです。
Kはキューバに住みたいとは思いませんが、立地条件によっては「社会主義国でもやっていける」事は、ある程度証明されていると考えます。
ただ、社会主義国も権力者に富の異常分配が行われているので縄文ビトさんの言う「他人の労働力の私有化」は起こっています。(それは、Kに言わせれば本当の社会主義では無いと言う事になります)
この辺は「その体制を考えついた者」とか「体制実現に尽力した」という功績の過大評価なのでしょう。資本主義においても「会社の設立者」とか「システムの構築者」に富の集中が起こります。これらは全て「富の適正な分配」を考察しない事から起こるのだと思います。
さて、縄文ビトさんは草の根運動から、やがて「世界の波」にしたいとお考えのようで「正しい方向なのだから、やがては全ての人が受け入れる筈」とおもっているようですが、「それは現状認識が甘い」と思います。
現在一般の人より「自分の方に富が多い」と思っている人は間違いなく反対に回ります。
本来、富の異常分配によって富が多い人は約2%に過ぎず(一般的に言う年収2000万円以上の人)。多数決ならば「その他大勢」が勝つと思ったら大間違いです。
「日本人総中流階級意識」と言うのを聞いた事はあるかと思いますが、「富の詐取(正常な分配を受けていない)」人でも、それに不満がなければ、「現状維持派(縄文人さんの反対勢力)」になりますし、将来一攫千金を狙う人(有名企業に就職し将来偉くなれると思っている人も含む)も「現状維持派」でしょう。
リストラの危機感を持つ人は多いのですが、それでも「自分は例外」と思っている人(それが自己暗示であったとしても)の方が多分多数派ではないでしょうか?
それは誰でも交通事故に危機意識は持っているが、自分だけは大丈夫と信じている構図と同じです。
プロ奴隷はそれでも「自分の判断で勝ち組に入る為の方法と信じてプロ奴隷」やっているのです。今回、ライブドアの買収劇に置いて「日本放送の職員サイドも反対」を唱えたでしょう。誰でも自分の雇用者にはある程度の忠誠を持っているのです。
また、人間は多くの人の習性として「現状の維持」を望みます。
つまりは、大きな社会体制の変革には大多数の人が「反対派」になるのです。個人の考えた「その人の主観による理想の体制」が多くの人の賛同が得られると簡単に考えるのは大間違いなのです。
それを成し遂げ、日本だけでなく、世界まで広げようと言うのならば「多くに人に理解できる表現で多くの人に理解して貰う事が必要不可欠です。」
まずは、多数派形成を行い、候補者が選挙出馬して勝てるくらいでなければ「命のある内の実現は無理」です。
Kあたりの説得に手こずるようでは「現実には無理」と認定せざるおえません。
後は、自己満足の為の考察遊びの領域になってしまうでしょう。
そこを、突き抜ける「具体的方法論と画期的考察が必要」なのです。
たしか、縄文ビトさんは作家の先生とKは認識しています。知能労働のプロなのですから頑張ってください。