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考察者Ｋ さん時間が少し取れましたので、書かせていただきます。
１労働の売り買いの無い社会とは（他者の労働の所有を否定できる論理の構築）
私的という語が抜けていました（他者の労働の私的所有を否定できる論理の構築）
考察者Ｋさん 現実的には無理でしょう。何故ならば、既に世界には貧富の差（他者の労働を所有する事によって実際の世界が成り立っている事実）があり、それを脅かす事には「富の領域にいる人」は絶対に賛同しないし、その人に労働を所有する人は高い確率で「自分の雇用者を守ろうとする」からです。
本来、労働者ならば、味方になるはずですが、実は「プロ奴隷」に陥っている人は多く、その人達によってそのような社会への道は否定されてしまうのです。
縄文ビト 私はそのように悲観はしておりません。現在でも社会を変革しようという動きは随所に見られます。イラク派兵反対がそうであり、そのほかの市民運動を、今思い出せませんが。色々あるといえます。また「プロ奴隷」
ということでは決してその人達も単なる奴隷になっているわけではありません。なぜなら彼ら自身現在の資本主義社会において、いつ労働を取り上げられるかという状態に置かれているからです。つまりリストラによる失業です。
もし、私の言う考えが人々に理解されるようなものであれば、プラカードをもって歩いてくれる人はホームレスの人が最初ではないかと考えます。そしてそのプラカードの文面が否定されなかったら、いや否定できなかったなら、その輪は大きくなっていくだけです。それを選挙という形の中で反映させていけばいいと考えています。
２生産手段の所有はどのような形態が最も理想的か
これは理解されていなかったようですので、改めて書かせていただきます。つまり物を生産し販売まで入れた組織、たとえば国有化（社会的所有化）または私的所有がいいのかということの議論です。
３労働した賃金の支払いはどのようになるか
考察者Ｋ さん 最低生産量（適材適所とか才能とか障害者の絡みもあるので、どのようにそれを判断するかは難しいですが）を超えた部分の生産（サービス業ならば付加価値の生産）に対して割り増し賃金が支払われるべきでしょう。
具体的には（と言っても案ですが）、一日の労働時間が８時間とした時、約４時間分が共有財産生産労働部分で４時間が賃金支払い部分とする事などが考えられます。
縄文ビト すばらしいですね、私もそのように考えます。そこには資本家に搾取される部分は無いからです。不平等が是正できます。そこに人間として生きられる社会があるからです。
４社会主義的社会の中での議会制民主主義は成り立つのか
考察者Ｋ さん 社会主義とは経済活動の一形態です。議会制民主主義とは意思決定方法ですので、成り立つでしょう。
縄文ビト 成り立つということでは、私もそのように考えます。今までのマルクス主義とは違う面が出てきます。マルクス主義では一党独裁でしたので、マルクスを超えた思想形態が確立できたということになります。
５市場経済下の個人的労働を可能にするには（大型スーパーと個人商店の両立）
考察者Ｋさん 労働の適正報酬を詰めれば、可能でしょう。基本的に大型スーパーは個人テナントの集まりです。場合によっては各売り場内で競争すらありえるのです。
縄文ビト 他者の労働の私有化が否定された時、巨大資本は成り立たなくなり、個人商店が地域に密着したサービスで自由に羽を広げて商売に徹することが出来ると考えられます。個人商店はお客さんの事情で労働時間を考えなくて商売が出来るわけです。最終的に店主さんが死亡した時は子供への相続が無くなりますので不平等は解消されます。
６貨幣経済で問題になるのは何か
考察者Ｋさん ここは重要なのですが、問題は世界には日本以外の外国が存在し、日本は食糧自給率が50％を割っている点です。円に信用が無くなれば日本は食料すらまともに買い求められません。
貨幣経済は慎重な上にも慎重に考察すべきです。
縄文ビト 確かにおっしゃることは分かります、ですがマルクス主義を超えた時点での思想、また主義であれば世界に広がると私は考えています。日本だけではなく世界が日本を見ています。それほど心配しなくてもいいのではないかと思いますが。ただ今まで言われていたことは社会主義社会では計画経済が主流となり、市場経済は成り立たないと考えられてきたのではないでしょうか、そこから貨幣は必要ないと考えられていたと思いますが。私もまだ勉強不足の面があります。
他でも書きましたが、市場経済でも需要と供給のバランスは取れると考えています。サービス面・技術面で劣れば倒産しますし、そこに供給過剰は起きないと考えています。
７家族関係はどのようになるのが理想的か
考察者Ｋ さん 血縁とか縁故という意味合いならば、少なくしていくべきでしょう。（非合理な物ならば）ただし、家族に対する義務という物は明確にするべきです。親には子を扶養する責任と義務があり、家庭を持ったらなら家庭を崩壊させない努力義務がある訳です。
２の項目においても触れましたが、共有財産生産義務と同様に「最低限の家族を守る義務」はあるのです。ただし、血縁関係などで同族会社を発展させるなどと言う事は無くすべきであり、公私の区別は明確にすべきです。（公＝仕事、私＝家庭内）
今までの社会主義国とは違い、一党独裁ではありませんから、縁故がきくとは考えられません、もし職の関係で縁故をきかせようとした時、それは人の能力を否定したことになり（自己の労働を外れたことになり）他者の労働の私有化に他なりませんからそのようなことは成り立たないと考えられます。
また現在家庭の崩壊は失業が多くの原因となっていますのでまずは失業の無い社会であれば、家族関係も現在よりかはるかに良くなるといえます。また少子化の原因は職業の不安定が原因であると考えた時、収入が安定していれば安心して子供を育てることが出来ます。
８労働時間の短縮はできるのか
考察者Ｋ さん 効率化、合理化を商品の安売り競争に転嫁せずに進めれば可能でしょう。
同じ商品を作る過程を効率化するのですから当然です。しかし、現実にはその部分（効率化）によって生み出された余剰部分が「人減らし、商品大量生産、安値」に転嫁されてしまうので労働時間は過密（机上の空論を考える連中は商品のチェック時間とか包装時間、説明時間を考慮しない傾向が強いので）になります。（５個売っていたのと同じ時間で１０個売れると考えているアホがいるからです。）
縄文ビト これはちょっと私の考えとは違います違います。私の考えでは。確実に労働時間の短縮になります。それは、不労所得者がいなくなること。つまり他者の労働の私有化によって生活していた人間がいなくなるわけです。簡単に言えば全体の労働によって生産したものを、全体で分けます。豪邸に住むものもいなくなり、路上生活者もいなくなるわけです。また技術進歩（ロボット化）によるメリットも全体で享受できるわけです。そして世界が同じ考えになれば軍事力も不必要になることから不必要な経費が削減できますから、それは即労働時間の短縮となります。
９消費社会を是正した時、環境問題（使い捨てが環境問題を起こしている）と経済は両立できるのか。
考察者Ｋさん 両立可能でしょう。昔は使い捨ては少なかったですし、物は大切にされました。商品の値段の設定を「耐用年数を長く設定し、適正な減価償却を考察し直て行う事」が（社会）全体的にできれば簡単です。
ただし、それによって対外国企業に遅れを取る可能性は高くなります。
縄文ビト 消費経済優先ではありませんから、修理して使う等により、資源の無駄遣いも無く、環境も現在より格段に良くなります。ただここでいえることは多分自動車が本当に乗りたい人が乗るようなものになり、今のように全ての人が乗れるようなものではないと考えられます。その代わり公共交通網が優先された社会になるとおもいます。現在の自動車は経済優先で作られていることと、排ガスを撒き散らし、限られたオイルをふんだんに使っていることと、またタイヤの磨耗による路上での粉塵は相当なものと考えられます。
・考察者Ｋ さん ・・と、ざっと縄文ビトさんの問題提起を考察しましたが
・ 労働者的に理想といえる社会体制を作るのは「鎖国政策」が一番です。
しかし、食糧問題から今の日本では不可能です。八方塞がりなので、結果的には無理です。
縄文ビト 私の思想的な部分が完全であるならば、この考えは日本だけではなく世界に広がると考えています。私なりに言えることは哲学というものは人間全体を考える学問であり小さな世界でのものではないということです。
もっと論理をしっかりしたものにすれば、やがて阿修羅から出て行き、路上をプラカードを持ってデモが出来ると考えています。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。