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(回答先: もう少し単純に考えた方が良いでしょう。 投稿者 考察者K 日時 2005 年 3 月 29 日 06:55:15)
真相ハンターKさん返信させていただきます。
真相ハンターKさん 縄文ビトさんは
『労働の売り買いの無い社会を創ろう』
『他者の労働の私有化を禁止しよう』
というスローガンを掲げておられます。
真相ハンターKさん という事からして、「労働の売り買い」とか「他者の労働の私有化」という概念(考え方)が難しすぎます。正確にそれを認識できる人は多くないでしょうし、認識しても10人が10人違った認識になりそうです。
縄文ビト 確かに皆さんが私を無視しているという感じを受けました。今まで自分なりに理解してきたものを直線的に出していたわけですから、また聞いてくださる人もいなかったので、私なりに不満も持っていました。
ここで『他者による労働の私有化を禁止しよう』ということは、確かに説明するのも難しいですね。これは人間とは何かということの中で、歴史的な見方を含んでいると同時に、人間社会の不平等の原因にもなっています。
まず歴史的なものから説明させていただきます。
現在の資本主義社会という仕組みの中で人々は何でこんな社会で生きなくてはならないのだという疑問も無く生活しているわけです。ですが哲学から見れば、この社会が目的も無く作り上げられてきた社会であると見破れます。
そしてその根源を歴史を遡ったある地点に原因があったと見ます。その根源とは『他者による労働の私有化が行われていなかった社会』その時代が日本では縄文時代でした。社会全体の労働によって生産した富は社会全体のものであるという考え方のもと、構成員全体で消費していた社会が2,300年前まであったのです。そしてその時代をより遡れば100万年前とか500万年前とかまで遡れます。日本ではわずか2,300年前までその考えのもと不平等の無い生活をしていたのです。
私がここではっきり言っておきたいのは。文化とか文明とかの問題ではなく、対人間としての平等感覚によって生活していた社会があったということです。その社会が崩れた原因が、現在の考古学等から判断しますと、農耕・牧畜が発生した時点から徐々に不平等化が芽生えだしたといえます。その結果、力のある者が人間社会を支配してきたといえます。
日本では江戸時代、武士が人間社会を支配していました、その中で支配されているという感覚を持った人は少数でしよう。現在でも資本家に支配されていると感じている人は少数ではないかと言えます。
人の歴史はその時代の力関係によって支配されてしまうともいえます。現在の力とは資本の力です。経済を握られた時、各人の労働力は、本来では人が生きるために労働をするのが当たり前なのに、労働力は経済を握っている一部の資本家の手によって買うか買わないかが決定されてしまいます。ただ自由という名の下に民主主義という形を使っているのも資本を持っている側の論理からですから、その民主主義、主権在民という考え方を使って労働力の売り買いの無い社会を創るのも民主主義の一方法なのです。
また現在の社会は労働力を買う側にとっては、人の労働力を自由に買うということが出来ますが、売る側にとっては自由に売ることが出来ないという不自由さがあります。これは決して自由な社会ではないとはっきりといえます。
真相ハンターKさん 単純に考えれば、「その企業(組織)が得た利益の分配が不適当である」の方が分かりやすいのではないでしょうか?
ビル・ゲイツ氏が個人では使い切れない富を手に入れてしまったのも、他人の労働を私有化したというより、組織の分配を不正に自分に多くしたからです。あくまで労働力の所有者は企業であり、組織であり、グループである筈です。
縄文ビト kさんの言うように「組織の分配を不正に自分に多くしたから」ということも出来ますがそれを是正することが現在の法律で出来ますか、出来ないためにビル・ゲイツ氏は巨万の富を手に入れているのではありませんか、総体的な巨額の富を得ながら、それは彼個人の労働で得たものではなく全体の労働で得たものです。そして分配が適正でなかったために彼は巨万の富を手中にしたのです。そして巨額な富を作り出す力が全体の労働力がもたらしたにもかかわらず、いったん次に新しい技術が他から出た時には彼は富を築き上げた元となった労働力(従業員)のリストラを敢行するでしょう。
その世界では人間は使い捨てになっているわけです。
そのような「人間が人間でない生き方」を変えていかなくては、より人間が使い捨てになる時代が来ているわけです。
基本的な考え方は
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/654.html
における例として書いていますので省略しますが
縄文ビト これは後で読ませていただきます。
真相ハンターKさん 問題は「アイデア」「思いつき」をどう評価するか?また、それの金額報酬はどの程度が妥当か?と言う点です。
縄文ビト これはどのような社会が人間にとって良いのかという問題だと思います。現在のアメリカでは発明品という完成した物の特許ではなく、アイデアを特許にしてしまうということをよく聞きますが、これはやはり経済という力関係がそうさせているのだと考えます。
本来、発明または発見は人間のためになった時、評価されるものなのに、発明・発見は、即金に換算されてしまいます。現在問題になっているのはエイズ薬のことですがアメリカの企業が特許を持っているため、その薬が欲しくても高額であるため手に入れることが出来なく、数多くの人が死んでいくということをKさんも聞いていることだと思いますが。発明・発見は人間の進歩のためではなく金に換算されてしまう社会は決して良いものだといえないのではないですか。未来社会は発明・発見は人間のために行われたという観点からその人に生涯年金を渡すなりして名誉を称えるということが望ましいのではないですか。
Kとしては「その発明」「その企業の発想」などの「思いつき知能労働」が社会全体にとっていかに有効か?を正当金額評価するかが問題だと思っています。
「売るのではなく権利を貸す」という思いつきだけでビル・ゲイツ氏は巨万の富を得てしまいました。
それは間違いですが、「他人の労働の私有化」という考察に落ち込んでいると解決は厳しいと思われます。
縄文ビト そんなことは決してありませんからご安心ください