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(回答先: 議論のご提案ありがとうございます。 投稿者 hou 日時 2005 年 2 月 12 日 18:21:09)
houさん別に怒っているわけでもありませんが。ある程度houさんが私のホームページを読んでくださり、理解した上で私に本を薦めてかれたものと考えていました。そこではマルクスを超える理論で本が書かれているからこそ読む必要があるというのではと期待しておりましたが、私と違う考え方が最初に目に付き、何ゆえに薦めたのかを疑いました。
>マルクスについてお詳しいようですね。
実は、小生はマルクスはまったくといって良いほど、議論する知識が皆無といってもさしつかえありません。
ということは、議論にならないということです。
実際には私はマルクスの本をそのままでは大して読んでいません。他の人が書いた開設本からの知識です。
>>私の見方ではアマルティア・セン氏が社会主義を一面的に捉えているということが出来ます。資本主義社会の法律の中で資本主義的立場を強調しているのではないですか。
>そのとおりだと思います。
資本主義の場合の飢饉・飢餓への対処という点で本書は話を進めています。
このような本でしたらむしろ日本でも数多く出ております。その中でアマルティア・セン氏は人が飢餓で死んでいくのはある面ではやむおえないことであり、そこから社会に対し悲惨な状況があるのを、何とか手を打って行きたいのだということを訴えてはいない本です。
(22頁)第2章貧困の概念 3の不平等アプローチの中で。「貧困問題を階層化の観点から見ることは、貧困を不平等の問題とみなすことになる。――中略――しかし不平等は貧困とは根本的に異なる問題であると主張することができる」
この部分を読んだだけでもこの人の人間観を理解することが出来ます、私から言わせればアマルティア・セン氏は資本家を喜ばす御用学者でしかないように感じてしまいます。他の部分で正確な状況を説明したとしても基本的な人間に対する考え方では他の部分が帳消しにされてしまいます。
>社会主義が徹底されているならば、飢饉や飢餓は発生しにくいシステムだと考えます。
残念ながらこの部分も違います。飢饉は地球という規模の天災事変で起こります。社会主義社会だとしても、旱魃・洪水・地震等自然現象を止めることは出来ません。ただ飢餓は本来の人間の生きる社会で(これを社会主義というかは別問題)はその飢饉を利用して自身の利益にしようとする考え方は否定されるはずです。
>主義とか主張とかは、なかなか捕らえにくいので社会主義は=全国民が公務員だと考えてよいのでしょうか?
この問題は非常に複雑です。市場経済化を社会主義がその中で取り込めるのかどうかにかかってきます。私は市場経済と社会有経済(国有という言葉は好きでない)計画経済は両立しなければならないものと考えています。
>だとすれば、社会主義には絶対に飢饉は起こりうる訳がありません。
これもとんでもない話です。Houさんの落とし穴が私には見えます。次に現在の北朝鮮を出してくる準備をしているでしょう。前にも書きましたが飢饉は天災事変です。人間が防いだとしても限界があります。飢餓についていえば、マルクス主義的な不完全思想の中では一党独裁が起こり、そこに腐敗が始まりますから、最下層の人たちを作りそこには飢餓が起こるのは必然的だと考えます。
>この時点で、資本主義の飢饉対処マニュアルという言葉を使っても差し支えないと思います。
いたずらに作者を超えて使う必要がないと感じますが。ただhouさんに言いたいのは、人に本を薦めるのには充分注意をしてください。また進める前に引用句として出し議論に入ることです。決して本だけを薦めてはいけません。