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経済は、論理の範疇にあるのだろうが、政治は、それだけの範疇にあるものではない。
経済に関しては、科学の範疇にあるさえいえる。
現在政治は、経済を掌握するごく少数により、左右されている、掌握されていると表現しても、誤謬はない。
たいていの国家には、保守政党と自由主義政党とがあるが、
経済を掌握するごく少数は、その双方に精通し、
必ず内偵を作るか、同意者を送り込む。
庶民には、経済を掌握するごく少数が見えないがゆえに、
保守政党と自由主義政党との対立を
文字通りにうけ取るしかない。
庶民は、二大派閥の抗争をみるだけで、民主主義の
達成を確信し、感情的な満足を得てしまうのである。
経済政策だけで、庶民は満足を得ないことを支配者たちは経験的に理解している。
むしろ、二大派閥を演出し、その争いを間近に見、
「彼らが、私たちのためにたたかっている。」と思わせることで、
民衆の不安を軽減させる。
”パンとサーカス”を庶民に提供することで、
庶民は、思索を忘れ、
「支配者の存在しない世など、存在し得ない。」
というありきたりの事実を忘れるのである。