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方法論の前に賛同を得る必要があります。
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/224.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2004 年 12 月 26 日 11:08:34:YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: 「利潤追求が軍需産業を作り戦争を作った。」・・・について 投稿者 膝枕 日時 2004 年 12 月 25 日 18:20:02)

膝枕さん、こんにちは。

あなたのおっしゃる事はよく分かります。
しかし、方法論以前にまずは、世界認識(世界観)・情勢認識・世界システムの
分析などの現状認識の一致と何をなすべきかの目標の設定についての賛同を得る
必要があります。
それらの事の賛同を得られる事ができれば意見が一致する仲間と共に何をなすべきか
の具体的運動論を展開し、運動をやっていく事ができます。
これらの経過を経ずに方法論を先行させてしまうと、土台がしっかりしない土地に
高層建築物を建てた時のようにはなはだ心もとないという事になってしまいます。

あなたがもし私の世界観や大目標に賛同していただけるのでしたら
あなたと私は協力してより具体的な運動論を練り実践する事ができるでしょう。
まずは認識における同志を募る事が運動にとっては不可欠なのです。

>「利潤追求が軍需産業を作り戦争を作った。」・・・について
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/218.html
>投稿者 膝枕 日時 2004 年 12 月 25 日 18:20:02:7Ub4fvxAMS/.2

>(回答先: 利潤追求が軍需産業を作り戦争を作った。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2004 >>年 12 月 25 日 16:48:51)


>ワヤクチャさん こんにちわ

こんにちは。

>阿修羅には色々な方が発言されていますが、ワヤクチャさんの発言は面白いですね。

ありがとうございます。
そう言っていただけるのが一番嬉しいです。

>あえて最初に極論を提示するというのも、有効な方法と思います。

どうも、論点を分かり易くして、議論を触発しようというやり方なのです。
細かく書いてしまうと論点がボケでしまうでしょ?

>極論を提示しての会話の進め方をここ阿修羅で前からしている方も何人か居ますが、
>ワヤクチャさんの切り込み方も含めて、語り口はは明快かつ爽快です。

どうも、とても嬉しいです。
励みになります。

>さて、

>>利潤追求が軍需産業を作り戦争を作った。

>についてですが、

>軍需産業も作った・・・が適当ではないでしょうか?

確かにその通りです。

>小口需要に対しては各種の多国籍企業という形で展開し、大口需要という面で
>国家相手の軍需産業を作り、その他、各分野別に世界をコントロールする
>システムを構築し・・・という具合に、軍需産業のみではないと思われませんか?

はい、その通りです。
戦争を生み出すシステムとしての「利潤追求→軍需産業→対立を煽り戦争をする。」
という因果関係だけを抽出したつもりです。
私はいつも「自分がもし軍需産業だったらどうするか?」という風に考えます。
自分が軍需産業だったら戦争を常に世界中で起こそうとするだろうと
思っているのです。
こういう分析方法を取っているのです。
これは、事実を集めて、そこから分析する方法とはまた違います。
自分の仮説を証明する為に事実を集めるという事もします。
多くの仮説を用意し、その中で絶対に違うものを消去していくという方法でも
あります。

>>戦争を防止し、軍需産業を解体し、利潤追求を禁止しなければならない。

>つまりは戦争を起こし、軍需産業を大きくし、大儲けしようとしている連中を
>どう押さえ込むか?という方法論の模索と思いますが、

そうですが、連中を直接押さえ込む事はできません。
彼等は合法的に存在しているからです。
従って、戦争・軍需産業・利潤追求を運動と法整備で抑制していかなくては
ならないのです。

私は人間を相手にはしていません。
システムを相手にしているのです。
システムがあるからそういう人間も生み出されてきたのです。
このシステムの中で権力を握っている人間に対して怒りを持ってもどうしようも
ありません。
システム自体が合法的に存在しているという事は、その中枢にいる人間も合法だから
です。
怒るのならシステムに対して怒らなければなりませんが、そういう怒りよりも
システムをどうやって押さえ込むかを冷静に考え行動をする方が意味があるし、
そうしなければ解決にはならないのです。

システムをそのままにして人間だけ打倒しても同じ事が繰り返されるだけだからです。
それでも、運動論としてブッシュや小泉を打倒しようとは呼び掛けます。
それは、そういう呼び掛けの中で少しでもシステムの問題について語りながら呼び掛ける
のです。
権力中枢にいる人間を交代させただけでは意味がありません。

>>世界政府を作って資産の累進課税を実現しよう。

>世界政府をどうやって作るのか?を少し考えてみると「光が見えない」くらいに
>可能性は少ないし

いえ、問題提起をするという事は既に実現可能性へ向かって動き出しているのです。
どのぐらいの時間が掛かるのかは分かりません。
私が生きている間は無理でしょう。
しかし、この考え方が提起され継承される事によって最終的には実現すると信じて
おります。
「正しいプランは必ず実現する。」と私は思っております。
カントの「恒久平和の為に」の中で国連のような組織が提唱されていたようですが、
実際に国連はできました。
現状は戦勝国中心の組織ではありますが、段々と内容が変わってきていると思います。
事務総長がアメリカのイラク攻撃を批判したりするわけですからね。
世界政府実現まで100年〜500年ぐらい掛かるかも知れません。
もっと掛かってしまうかも知れません。
しかし、どれだけ掛かっても、現在のような最強国が好き勝手に軍隊を世界に
送り出すような世界を改める為に実現しなければならないと思います。
世界政府ができればますます管理独裁社会になると考える人もいるでしょうが、
国家間対立を減少させる事で悲劇を少なくできると考えます。
現在は国家間対立を煽って様々な悲劇が発生しているからです。

>>もう奴隷である事をやめよう。

>も「無理だろうな」というくらいに、世界はすでに大半が奴隷化されてしまっていま>>す。

そうかも知れませんが、だからこそ奴隷からの脱皮を呼び掛ける必要があるのです。

>で、各論の戦争の防止という方法に関しては

>>日本の場合は、
>>1 北朝鮮に対する経済制裁をさせない。

>人質事件で見られた・・・・「日本中で巻き起こった「自己責任」の作られた意識、誘>導された意識」
>を思い起こせば、日本人の意識誘導は極めて簡単だという事実、子供騙しに過ぎない程>度の操作で
>子供も大人も、日本中が簡単に意識操作をされてしまったというあの出来事は、「ここ>まで酷い状況なのか・・」と
>大いに落胆せずにはいられません。

確かにそうですが、あきらめずに議論を起こしていくしかないでしょう。
自己責任論は裏を返せば日本国政府が日本国民の命を守る責任を放棄する為に
宣伝された議論だからです。
自分では決して危険を冒してまでイラクに行こうとはしない人々が
行った人がたまたま人質になったら国策のジャマをしたという事で、犯人を責める
のではなく人質になった人を責めたという事です。
犯人に対して「どうぞ好きに殺して下さい。自衛隊は撤退しません。」と言った
ようなものです。
これで殺さなければ人質に取るという行為がなめられて効果が無くなるから殺さざるを
得ないのです。
香田さんは、犯人と日本国民の両方によって殺されたようなものです。
逆に自衛隊撤退を表明したら犯人は要求に応じたのだから開放したでしょう。
開放を確認し、保護し、日本人を絶対にイラクに行かせないようにしてから
再び自衛隊を派遣するという方法もあったはずです。
私は派遣反対ですが。
にも関わらず、そういう事を小泉はしませんでした。
そんな事でブッシュの信頼が低下する事を恐れた為でしょう。
費用が掛かるという事もあるでしょう。
それらの事の方が香田さんの命よりも大事だという事です。

>北朝鮮に経済制裁をさせない・・・も無理なようですね。

私はあきめません。
経済制裁が発動されてしまったとしても、第2段階とか第3段階とかに
進む事に反対しようと思いますし、解除を要求し続けます。
最初の経済制裁の発動で拉致問題は解決不可能になるかも知れません。
その時点は日本国民がますます憤り経済制裁をエスカレートさせるシナリオが
濃厚ですが、そういうシナリオに抵抗していきたいと思います。

>「骨は偽物だった」・・・という発表は単なる発表ではなく、そうした意識操作の一つ>の始まりだったのでしょう。

その通りです。
誰にでも分かり易い怒りを誘発する材料を作ったのでしょう。
金正日は恐らくはめられたのではないかと考えます。
日本政府側の誰かが横田めぐみさんの件の幕引きをする為に
偽物の遺骨を提出しろと言われてその通りしたのではないですか?
その時は鑑定をするなんて話ではなかったのでしょう。
そうでなければ、そんな事をするとは思えません。

>まんまと日本中から「経済制裁をすべき」という大合唱を引き出せました。

その為に仕組まれた事だと思います。

>この意識操作の糸を操っている連中は、あまりの簡単さに笑いが止まらないのではない>かという気がしてなりません。

日本人の遺骨に対する神聖な気持ちを巧みに利用したのです。

>こういう意味から言って、「経済制裁をさせない」は、ここ阿修羅では賛同が得られた>としても
>日本中にその風を起こすのは無理に近いです。

いえ、あきらめてはいけません。
ここで賛同が得られるのなら、次々にネット上で賛同を得ていくという運動をしなければ
なりません。
私はネット内で、そのような世論形成をする仲間を作っていきたいと思っております。

>>2 イラクから自衛隊を撤退させる。
>>3 靖国参拝をやめさせる。
>>4 中国との関係を作る。
>>5 アメリカの言いなりにならない。
>>6 極東軍縮会議の開催
>>7 小泉政権の打倒
>>8 極東における経済協力機構をEUに見習ってつくる。
>>9 アメリカ資本への従属化を押しとどめる。

>も、同様です。

>もちろん、1〜9が実現できるのであれば、日本は変わるでしょうし、世界も変わりま>す。
>でも1〜9のどれか一つでも実現は極めて困難な状況であるという意味で、
>1〜9を列記する意味はほとんどありません。

この中で一番実現できそうな事から順番に取り組んでいく事も一つの方法ですし
同時並行に色々と取り込んでいく必要もあります。
とにかくできる事をなんでもやっていきたいと思います。
靖国参拝をやめさせるという事などは比較的取り組み易い事ではないかと思います。
中国と経済交流をするメリットを損なってまで靖国の参拝をする必要があるのか?
という論議をやっていかなければなりません。

>問題は、1〜9を列記するのでもなく、「戦争を止めさせ、軍需産業を解体し」と掲げ>るのでもなく、
>どうしたらそれができるかという方法論を述べなくては意味が無いということです。

方法論を言う前にまず目標の設定をしたのです。
この目標に賛同してもらう事がまず第一歩であり、それがなければ
方法論をいきなり論じても意味がありません。

あなたの様なご意見はここ35年間ぐらい私はずっと聞き続けてきました。
あなたの様な考え方を私はプラグマティズムだと考えております。
現状認識よりも目的よりも「ではどうすればいいのか?」ばかりをすぐに考えようと
いう傾向です。
しかし、実は現状認識や目的を明確にしなければ方法論も立てようが無いのです。
この事をご理解いただきたいと思います。

あなたの様がお考えの方が陥り易い傾向として
「現状を変える有効な手段が無いから敗北だ。」とすぐに考えてしまうというものが
あります。
そのような手段は一朝一夕にできるものではありません。
現状認識と目的を鮮明に持ち続け、長期に渡って考え続けなければ中々できてこない
のです。
これをやるだけの粘りがなければ社会変革はできません。
ちょっとやって効果がなかったからと言ってやめるわけにはいかないのです。
「継続は力なり」ですよ。

> 問題は・・・「どうしたらできるか」の方法論こそが肝心ではありませんか?

現状認識・目標設定・方法論の全てが大事なのです。
方法論の方が現状認識や目標設定よりも大事とかいう比較には意味がありません。
これらを対立的に捉える思考が間違っているのです。
OR ではなく AND という思考方法が必要です。

また、賛同者こそが最大の手段なのです。
運動とは組織戦です。
こちらの意見に賛同する人を一人でも増やす事が運動なのです。
こちらの意見に賛同する人が増えるたびに状況は変わっていくでしょう。
実は、正しい意見の伝播速度は速いのです。

自分が行う全ての行動が世の中に何等かの影響を及ぼしていっているという
認識が必要です。
まずは問題提起からです。


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