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Re: 精神障害者の内的論理の記述
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投稿者 ワヤクチャ 日時 2004 年 12 月 13 日 23:15:35:YdRawkln5F9XQ
 

(回答先: Re: 精神障害者の内的論理の記述 投稿者 ジャン 日時 2004 年 12 月 12 日 09:25:09)

ジャンさん、どうも。

> >世の中狂っていると皆が思っているんでしょうか?狂っていると思う事は、まとも>な社会をどこかに想定しているわけでその想定はどこか生まれてきたのでしょうか?>>「まともな神経でいられるわけはない。」という事はどこかで「まともな神経」なるも>のを一旦身に着けたがそれが狂った社会の為に崩されてきたという事になるわけです。>ね。

【ジャンさん】
>言葉の用法として考えてみたたけですので、真面目に反応しないでください。ただ、怒>りが必要だろうとは思っていますので、怒りを表明しないことが正常であるかに慣らさ>れているとしたら、それを超えていこうという程度の感覚です。

「怒りを表明する事に対する抑圧」というのは確かに問題が大きいでしょうね。
そういう抑圧は撥ね返す必要があります。

【ワヤクチャ】
>私の考えでは、社会には歴史的に決まり事が形成されてきていて、生まれてきた人間は>その決まり事を守るようにしつけられるのであるがなんらかの原因でそのしつけを拒否>する人間が現れてくると思うのです。そういう人間の事をキチガイ(狂人)と呼んで来>たと思います。例えば、理由無く誰彼なく暴力を振るう人間はキチガイと思われてきた>でしょう。しかし、生まれた時はそうではなかった人間がそうなるにあたってはその人>の歴史があるのだと思います。しかし、社会は決まりを守る人間という結果を求めるだ>けであり、決まりをどうしても守らない人間の処置に困り狂人として隔離してきたと思>うのです。

【ジャンさん】
>  何か精神病者と犯罪者をごっちゃにしたような議論のような気がしますが、気のせ>いでしょうか。

済みません。誤解を生むような記述でした。
そういう理解しがたい暴力欲求を持つ精神障害者というものが一番典型的な
差別されてきた精神障害者ではないかと思ったもので書いたまでです。
この辺りが一番問題が集中している気がします。

【ジャンさん】
>妄想内容や妄想の中の恐怖の解決手段として暴力を使えば、それは触法精神障害者にな>りますが、・・
> 現在のように、精神医学のなかった時代には、当然、精神病という言葉はなく、キチ>ガイという言葉が一般的でした。そして、キチガイかどうかは周囲の集団社会が決めて>いたと思います。現代医学はキチガイの判断基準を示し、精神疾患として取り扱うこと>になりました。これにより、キチガイという言葉は、半分、その意味を奪われ、集団社>会が特定のものを勝手にキチガイと決め付けて排除することは、その根拠がなくなりま>した。しかし、精神障害者にとっては、逆に精神医療によって医学的に宣告されたこと>となり、仮に周囲からキチガイといわれても否定しがたい状態になル場合もあるでしょ>う。

昔はキチガイと呼んでいた人々を今は精神障害者と呼ぶようになったという理解をする
人が非常に多そうに思います。
但し、昔はもっと否定的だったのが、もう少し理解しようという姿勢に変わったのが
そのような言葉の変化として現れているように思います。

【ワヤクチャ】
>>ところで精神障害者の方は自分で自分の事を対象化できるのでしょうか?

【ジャンさん】
>意味がよくわかりませんが、私は、かつて精神障害者の家族であったというだけで、本>人ではありませんし、たまに作業所で作った石鹸とか買いにはいきますが、そのような>立ち入った話はしませんので・・。それに精神障害者も一人一人違いますから、なんと>もいえないというところです。

いえ、仮に1人でもいいので、「自分はこういう人間だ。」と詳しく説明する
精神障害者はいるのでしょうか?という事なのですが。
その説明がもし理解可能なものであれば精神障害者のようには思われないでしょうし、
その説明が理解しがたいものであった場合は、その事を持って「やはり病気である。」
と判定されるのでしょう。
いずれにせよ、そのような自己対象化を試みる精神障害者がいるのかどうかが
知りたいのです。

【ワヤクチャ】
> >医師の判定の際にどのような根拠に基づき判定したのかという事は患者側に示され>るのでしょうか?もし充分な説明が無いとするならばいい加減な判定をしている可能性>はありますね。その判定を早く出せば出すほど患者家族から信頼されお任せするという>事になるでしょうから。精神科医も所詮商売ですからね。

【ジャンさん】
>ええ、それはもちろん、妄想があるとか、○○の症状があるとかいわれたりしますが、>はっきりいって、何をいっておられるかよくわからなかったりします。

そうですか。その辺りが問題ですね。
何を言っているのか解らないという事は、その医師も自分で自分が何を言っている
のか解らない可能性もありますね。

【ジャンさん】
>個々の症状に名前をつけて、それで説明したことになるのかどうか。そんなもの名前を>つけられなくてもいっしょにくらしてたらわかってますよって感じでしたが。

単なるレッテル貼りで終わっている場合も多いでしょうねえ。
眠りながら歩くから「夢遊病」とか、そりゃあ言葉を言い換えただけで
内容の説明になっていないじゃないかみたいな。

> で、精神病の判断は、世間との均衡にたえられなくなった家族の申請で、わりとたや>すくなされたりするのに、完治という判断はほとんど難しい。

なるほど。

>それこそ何が正常で何が異常か。何が妄想で、何が妄想でないか。言ってることが全て>正しく論理付けられていても、それ全体が妄想という場合もあるし。

なるほど。

> もし、完治とは周囲の集団社会に溶け込んで生活していける状態なのだとしたら、そ>の人の家族や親戚、地域の人間関係を知らない医師が、どうしてそれを判断できるの>>か。

そんな様々な要素を医師が把握できるはずも無いと思いますね。
患者と他者の間の人間関係の中にこそ問題がある場合も多いでしょうねえ。
しかし、そのような人間関係について医師は知らずに治療をしようとするので
治療が不可能になるのではないでしょうか?
患者の周囲の「健常者」は、患者と自分の関係の中に問題がある事に
気が付いていても、それを隠して患者だけの問題にしようとするでしょうしね。

>相手がかりに触法精神障害者であれば、誤診といわれるのが怖くて、とても外に出せな>いし、触法精神障害者でなくても、やはり似たような傾向はあるのではないかと思いま>す。

そうですね。
医師にとって患者が治癒したと自信を持てるのはどういう場合か?
という事は中々解りづらいからいつもでも治癒していない事にするかも
知れませんね。
病院に閉じ込めておけば医師自体は責任を問われなくて済むという保身ですね。

> 以下、引用部分についていろいろとコメントされていますが、精神病者本人たちがキ>チガイという言葉を使っている場合があるという例です。

それは了解しました。
その場合は肯定的な意味ですね。
従って、肯定的な意味で使われる場合もある「キチガイ」という言葉を
否定的な意味だけに使おうとするのは無理がありますね。

> その主張については、心情的には分かりますが、必ずしもそれが精神病者全体の意見>ではないということも抑えておきたいところです。なにしろ、一人一人みな違いますか>ら。

それはそうでしょうね。

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