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(回答先: 新たな恐怖を植え付ける為のキャンペーン? 投稿者 haru 日時 2005 年 1 月 09 日 09:44:12)
カトリック教会が言うから余計ややこしくなる
haruさん。レスありがとうございます。
スペインでは、フランコ時代にはもちろんおおっぴらにゲイを名乗ることはタブーで、その傾向のある人たちは、表向きは普通に結婚して家庭を作っていて、こっそりと同好の士と密会を繰り返していたようです。そしてその人数は結構多く、もちろん数字資料などはありませんがスペイン人たちの話によると、絶対に「近年になって急に増えた」などということはない、ただそれが堂々と表に出ているだけだ、ということです。
スペイン語では日本語の「おかま」に当たる言葉はmaricón(マリコン)で、ゲイの悪口を言う際やゲイでなくても意気地の無い男をののしる際にはmariquito(マリキート)という言葉を使います。しかし一般的には、一部のネオナチ的な者とゴリゴリのカトリック派を除いては、特にゲイを遠ざけるようなことも無く、「いるのが当たり前」という感覚で接しているようです。
したがって、同性愛を近年の世俗主義のせいにするカトリック教会の姿勢には胡散臭い目を向ける人がスペイン人の半数以上だと思います。そもそもカトリック教会の内部こそ昔から今まで同性愛の巣窟であることは、大概のスペイン人なら何も言わなくても知っているのです。
下は私の、2004年14月の投稿の一部ですが、
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http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/367.html
【前略】
最後に、少し前に記事になった、「テロ」とは関係のない記事ですが、
『フランスの映画配給会社、カトリックの圧力で「La Mala educación」の上映を止める 』(9日)
フランスの映画配給グループGaumontは、フランス中にある系列の50の映画館で、ペドロ・アルモドバルの監督したスペイン映画「La mala educación(不道徳教育)」の上映を中止した。新聞リベラシオンが昨日伝えたところによると、あるカトリック統一主義団体が圧力をかけた、ということである。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=&xref=20040409elpepucul_1&type=Tes&anchor=elpporcul
この映画はフランコ時代のカトリック教育の中で同性愛を強要された少年の姿を描いたものですが、もちろんスペイン国内でも物議をかもしております。で、この圧力をかけたカトリック団体は、新聞はその名前を明らかにしていませんが、実は例のオプス・デイなんですよね。エル・パイスはinteglista(統一主義者)と書いていますが、スペイン人ならすぐに誰でもピンと来るのです。
何せフランコ時代には各公立学校で強制的にゴリゴリのカトリック教育を強制していましたから、その旧悪を暴かれるのはやっぱりちょっとつらいようです。米国のカトリック教会もずいぶんと叩かれているようですから。
【引用終わり】
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また次の「世界キリスト教情報」は米国のカトリック教会での同性愛による児童の性的虐待の様子を伝えています。
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性的虐待司祭への処分、米カトリック教会司教協議会総会が決定
子どもへの性的虐待司祭は全米で218人 (2002年6月17日)
http://www.jaspella.com/skj/020617.html#1
世界キリスト教情報 2004/02/23号
米神父4450人に児童へ性的虐待の疑い1万1000件
http://theology.doshisha.ac.jp:8008/kkohara/SKJ.nsf/504ca249c786e20f85256284006da7ab/eb0c97aed90b7d3f49256e44005766f4?OpenDocument
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ただし、この米国での騒ぎは、カトリック教会の弱みを狙って攻撃をかける福音派等のプロテスタント勢力の意図が絡んでいるようですが。ブッシュの対立候補だったケリーがカトリック信徒であったことも関係しているかもしれません。
ヨーロッパ中からバルセロナに集まるゲイたちにはインテリで結構金持ちの者が多く、「おかま」という日本語の言葉が持つ日陰者の悲惨なイメージはありません。話をしても彼らは知識の幅も広く面白いですね。またヨーロッパでは昔から上流社会の中で「ホモのソサエティー」が厳然とあり、ホモ同士の連絡網は一種の秘密組織の様相を示しているようです。特にユダヤ人のそれは裏話の中では非常に有名で(これには伝統的な反ユダヤ感情も寄与していますが)、案外ヨーロッパの陰謀組織にはこういった「ソサエティー」も関与しているのかもしれません。(意外とこんなことがナチのゲイ排撃の理由かも知れません。もちろん決して表向きには言わないことですが。)
ただその一方で子供たちに対する(これは男女問わずですが)性的虐待も多くあります。むしろこの方が問題で、同性愛の結婚などに反対するような者たちの中にこそ、児童に対する虐待行為を働いている輩が潜んでいるのではないのか、と思います。
それにしても「疫病」という表現は無茶苦茶ですね。おまけにこの大司教さんは「治療の仕方」までご教示しているようで。ならばまず教会内で治療を始めたら、と思うのですが。先日スペイン人の友人の一人が「面白い漫画がある」といって雑誌に載った風刺漫画を見せてくれました。一人のカトリック僧が新聞を読みながら「何!同性愛の結婚だと!け、けしからん!」と怒っており、その後ろでいかにもmaricónっぽい同僚の僧がその肩にほほを摺り寄せて「怒っているときのフアンの顔って、ステキ!」
で、大笑い。これが一般のスペイン人の認識を表しているでしょう。