現在地 HOME > 掲示板 > 戦争60 > 962.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
アフリカ最大の国土を持つスーダンの西部で昨年2月から内戦が続き、家を追われた国内避難民や国境を越えた難民は計約165万人にのぼる。8月初めより約30万人増えた。政府が支援しているとされるアラブ系民兵の黒人住民襲撃も続き、今や「世界最悪の人道危機」といわれるほどだ。国際社会の支援は遅れ、スーダン政府に制裁を科すかどうかの対応も割れている。9月下旬、ルベルス国連難民高等弁務官に同行して現地を見た。
西部のダルフール地方では、アラブ系民兵が黒人住民を追い出して土地を奪おうと、組織的な殺害を続けているとされる。犠牲者は最大5万人とされ、米国は国際法上の犯罪「ジェノサイド(集団殺害)」と認定し、国連も調査を始めた。
国連安全保障理事会は7月、スーダン政府に民兵の武装解除などを求める決議を採択。9月には、治安状況が改善しなければ石油輸出制限などの制裁措置を取るという決議を通した。だが、スーダンで大型油田を開発している中国が、制裁には拒否権を行使する意向を表明している。
日中は50度近い気温になる砂漠地帯のテントで、難民たちは食糧も水も足りない生活を余儀なくされていた。
西ダルフール州の避難民キャンプでは子どもたちが、掘った地面からわき出た泥水を競うようにして飲んでいた。国連は8月、5億3000万ドルの支援を国際社会に呼びかけたが、1日までにめどがついたのは約3億ドルにとどまっている。
〈スーダン〉 19世紀末からエジプト、英両国の共同統治下にあったが、56年に独立。69年、陸軍クーデターで革命評議会のヌメイリ議長が政権掌握。同政権が83年に厳格なイスラム法を導入し、南部のキリスト教系黒人中心のスーダン人民解放軍(SPLA)と内戦が始まった。89年、バシル准将がクーデターで実権を握り、独裁的な政権運営を続けている。南部内戦の和平交渉は米国の仲介で昨秋から前進したが、西部内戦の影響で包括合意が難航している。日量34.5万バレルの石油を産出し、99年から輸出している。 (10/02 23:33)
http://www.asahi.com/international/update/1002/014.html
★ 関連記事
「ダルフールで大規模かつ組織的な戦争犯罪の可能性=国連当局者 [ロイター]」
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/890.html
「スーダン:ダルフール――うわべに隠された真実 [かけはし]【スーダンはサウジとイランを合わせたよりも多くの石油埋蔵】」
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/774.html