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イラクで9月28日に解放されたイタリア人女性シモーナ・トレッタさん(29)とシモーナ・パリさん(29)に対し、伊与党の政治家の一部が「政府にきちんと感謝すべきだ」と非難を浴びせている。4月の邦人人質事件後の日本と同様に、費用を自己負担させるべきだとの意見も出ており、2人は30日開いた記者会見で政府などへの謝意を強調した。
2人は帰国後に「イタリアやイスラム教徒の人々に感謝している」などと述べたが、ベルルスコーニ首相や政府には直接言及しなかった。また、パリさんが「伊部隊のイラク撤退を含めた訴えが必要」と発言したことから、親米路線を貫く中道右派のベルルスコーニ政権の一部から反発が高まった。
政権に近い保守系フォリオ紙は30日、2人が政府に対し公式に感謝をしていないのはおかしい、とのコラムを掲げた。連立与党の一つである北部同盟の国会議員たちは同日、報道陣を前に「有名になったのを利用して、政治的利益を得る2人のシモーナには腹がたつ」「日本政府がやったように、帰国費用を本人に支払わせればいいのだ」と怒りをぶちまけた。
会見はこうした批判が出る前から予定されていたものだが、2人は笑顔ながらも緊張した様子。パリさんは冒頭、「アラブ世界、イタリアと世界のイスラム社会、政党、(イラクから帰国した際に)空港ですでに個人的には感謝した政府、赤十字、イラクの人々に感謝したい」と発言した。
会見には、4月にイラクで武装勢力に拘束された日本人の一人で、2人の家族の慰問に来ていた高遠菜穂子さん(34)も出席。「なぜ拉致事件が起こるのか、背景を議論していかなければ」などと述べた。 (10/01 20:58)
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http://www.asahi.com/international/update/1001/007.html