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(回答先: 記憶と重力 投稿者 愚民党 日時 2004 年 9 月 26 日 11:29:12)
レスが遅れてしまってすみません。
私のレスでは「歴史の生き証人」さんの投稿には直接お答えできていなかったと反省しております。
60年代の終わり頃はベトナム戦争反対運動が燃え上がり、日本の階級闘争も最後のあだ花を咲かせ、また、機動隊との衝突を繰り返す学生運動も頂点に達した感を呈していました。大学へ入学する以前から「自分もなにかしなきゃ」という気はあったのですが具体的には何もできず、むしろニヒルな気持ちのままギターに魅了されてました。クラシックギターも雨後の筍のように隆盛を極めましたが、その演奏の難しさからみなギターを手放していきました。難しいとなると否応でも取っ組みたくなる性分で、イラク戦争で中断していますが、ときおりいまだに一人練習にいそしんでいます。
それと、学生時代に学んだマルクスはこれまた難しい。難しいだけにマルクス経済学はいまだにちんぷかんぷんですが、サークル(社研)時代のなごりでしょうか、マルクス主義哲学だけは一生かけてでも理解したい、全容を把握したいと思ってます。新左翼の情報はネットで見ています。現実から逃れるわけにはゆかぬのだ。しかし、これほどにひきつけるものがあるのは、やっぱりマルクス主義はヒューマニズムなんだなあと思います。
ソ連がマルクス主義国家だったと誰もが思っている。
だからソ連の崩壊でマルクス主義の誤りが証明されたと思っている。
それゆえに、マルクスを、ソ連を教条主義的に理解してきたひとたちは挫折した。急ソ連邦のひとたちは自分たちを苦しめてきたのはマルクスでありレーニンだと思っている。これと同列にスターリンだと思っている。
それではいったいだれが労働者階級の解放を行うのか?
支配階級が解放してくれるわけでゃない。
各国権力者など己のブルジョワ的権益しか関心はなく、階級的にはより激しい弾圧を加え、労働者階級は階級性にすら気づかなくなってしまった。
ソ連なきあとの一超帝国主義国アメリカおよびその同盟国から暴虐の限りを尽くされ、虫けらのように殺されてゆく、この現実は誰が救うのか?中国なんて見て見ぬ振りをしてますね。
あっさりと日本共産党不和のごとく「反マルクス」になれるのか。
それでは眠らされてしまったはずの労働者階級の力を頼みにできないからこそ、アラブ世界は米帝国主義者とシオニストに直接対決を挑む状況になっていると思います。外面的にはイスラム対キリスト教という形態はとっていても、本質的には資源をめぐる帝国主義諸国の争奪戦に対してこれに抑圧されるアラブ民族主義の戦いが、世界をめぐる闘争の中心環になっていると思います。これに対して世界中の労働者が帝国主義者の意図を汲んで、これに協力する形(AFL−CIO。日本では「連合」ダラ幹、傘下はそうではなくなってきている)でアラブ抑圧を是認している。
このような否定的現実をどう突破するのか、それには本来のマルクスの思想をつかみ、第二インター以来歪曲されてきたマルクス主義とその運動を見直すしか、本当のマルクス主義を見出すことはできないのではないか。
ま、そういうわけで日常的には流動する現実を理解するためには、脳内「革命」を夢想しつつ少しずつですが文献(主にインターネットと古典)を見ています。
そう願いつつぜんぜん止揚できない自分に腹が立ちます。
まだまだ未熟な若造なんです。
暖かいレスに感謝いたします。