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(回答先: 米が拒否権行使、ガザ攻撃停止求める安保理決議案否決 投稿者 rand 日時 2004 年 10 月 06 日 11:00:21)
国連自体というよりも、安全保障理事会の規則や働きがが一番問題ではないか、
と思います。
安全保障理事会の理事国は、5か国の常任理事国(中国、フランス、ロシア連邦、
英国、米国)と10か国の非常任理事国から成り立っています。このうち非常任理事
国は地理的代表の原則に基づいて、総会が2年の任期で選ぶということですが、
常任理事国はずーっと常任理事国なんですよ。まずこれが問題だと思います。
さらに問題なのは、安全保障理事会で重要な決議を通過させようとしても、たとえ
すべての非常任理事国が賛成しても、5つの常任理事国のうち1ヶ国でも反対票を
投じたら(これを「拒否権」という)、否決ということになります。
拒否権というのは、国連が設立された当時、および米ソ冷戦時代なら、敵をけん制
する意味で効果があったのかもしれませんが、今では逆に「何も解決できない」
「紛争を終わらせることができない」ことが増えていると思います。
どれかの常任理事国の都合で決まるのですから。
もちろん、国連としても国際情勢の変化を考慮して安保理改革をすすめている
ようですが、それで国連が今より影響力を持つことができるかどうか、は疑問に
思います。
国連は世界政府ではないということもありますし、国連自身財政難の問題もありますし。
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(参考)
国連の基礎知識
http://www.unic.or.jp/know/kensyo.htm