現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 986.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: イラク派兵差止訴訟 原告が名古屋地裁に「原告全員が出廷できる法廷」を要求 [金曜アンテナ] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 9 月 10 日 21:10:03)
元郵政大臣で小樽市在住の箕輪登さん(80歳)が政府の憲法違反を告発している「イラク派兵差し止め裁判」の第3回口頭弁論が8月23日、札幌地裁で開かれた。
原告弁護団の内田雅敏弁護士は「箕輪原告の訴えは、国はなぜ法を守らないのか、法の支配はどうなってしまったのかという点に尽きる。ところが『砂川事件』の最高裁判決以来、裁判所は安全保障問題についての違憲立法審査権を事実上放棄してしまった。政府の違憲な行為がそうして容認されてきたんです」と、原啓一郎裁判長らを諭すように陳述した。
在日米軍・立川基地(東京都立川市砂川町)の拡張に反対するデモ隊の7人が逮捕・起訴された「砂川事件」で、最高裁は1959年、「高度な政治性を有する事柄が訴訟の対象となった時、憲法判断が可能であっても憲法判断をしない(してはならない)」という“統治行為論”を展開し、1審の無罪判決を東京地裁に差し戻した。以降、数々の平和訴訟の原告たちは裁判所にことごとく門前払いを食わされ続けている。
内田弁護士は「今回のイラク派兵は、議会の多数派による立憲主義否定のクーデターとも言える。全国で多くの人々が怒った。けれど訴訟の動きが素早くなかったのは、これまでの平和訴訟であまりに簡単に“訴えの利益なし”と請求を棄却され続けてきたから。既成事実が進行する中、諦めがちだった私たちに今回、80歳の老人が喝を入れてくれたんです」とも述べ、判例にこだわった形式的な審理でこの訴えを棄却したりしないよう、裁判官たちに強く求めた。
続いて佐藤博文弁護士が、今後の審理でイラク戦争の実態や派兵の違憲性、平和的生存権の侵害実態といった「事実問題」を解明していきたいと述べて裁判所や被告側の同意を求めたが、被告(国)側の代理人は「原告さんのおっしゃるような事実問題について認否をするつもりはありません」と繰り返すばかり。原裁判長からも被告側に認否を促す発言はなかった。
次回弁論は11月1日午後3時から開かれる予定だ。
(フリーランス記者 平田剛士)
http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol522