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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040909i211.htm
【カイロ=岡本道郎】イラク中西部ファルージャ情勢が再び深刻化してきた。米軍は9日、3日連続で同市にあるアル・カーイダ系武装勢力拠点を空爆、市民らに多数の死傷者が出ている。同市やラマーディなど「イスラム教スンニ派三角地帯」の中枢都市では現在、事実上、反米武装勢力が実権を掌握、米軍としても空爆以外に打つ手がないという困難な状況がある。
ラムズフェルド米国防長官も7日の記者会見で、これらの都市が「イラク暫定政府に暴力で反抗する人々」の制圧下にあることを認めた。スンニ派地域の無法地帯化が放置されれば、来年1月に予定される国民議会選挙実施に黄信号がともることは必至で、三角地帯の帰すうは秋以降のイラク情勢のカギとなりそうだ。
今年4月、米軍包囲下で激しい戦闘が行われたファルージャでは、地元部族長の調停で同月末に米軍が撤退し、旧フセイン政権軍幹部らからなる「ファルージャ旅団」が進駐、いったんは小康を回復した。しかし、同旅団は武装勢力の武装解除には着手できず、6月末の主権移譲を経ても治安回復を実現できなかった。
米紙報道などによると、同旅団やその後展開したイラク国家警備隊などは、外国人イスラム過激派らの執拗な脅迫や誘拐などにさらされ、多数が逃亡、あるいは武装勢力側に合流したという。市民も本紙に対し、「もはやファルージャ旅団はイスラム過激派から指図されている」と証言。米軍やイラク軍も市内突入・制圧作戦を実施する状況にはないという。
(2004/9/9/19:02 読売新聞 無断転載禁止)
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