現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 570.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: テロリスト、テロ国家のための原子爆弾製造法 韓国のウラン濃縮に日本の反核団体の沈黙はなぜ? 投稿者 TORA 日時 2004 年 9 月 05 日 16:09:33)
『韓国が核兵器製造に乗り出した』
それを何で、反核論者は非難しないのか?
という御趣旨のようだが、
今回の発覚事実は、
1)レーザ濃縮実験を行った
2)作られた0.2gの高濃縮ウランをIAEAに申告しなかった
である。
反核論者として、1)をとがめるとすれば、
20年も前にレーザ濃縮実験を十分やって、実用化に不向きだと結論を下したわが国をも、とがめる必要が出てくる。核燃料サイクル、プルトニウム大国への道をひた走るわが国を、何十倍も問題にしなくてはならないが、いかがであろうか?
普通の遠心分離法などでは濃縮率は小さく、操作を何十回も重ねなくてはならないが、原子レーザ濃縮法ならば、少量であれば一回で高濃縮ウランが得られる。濃縮率80%、0.2gというのはそれであろう。逆に濃縮率5%とか20%とかは、得られにくいのではないか。
こうしたことはわが国はとっくに実験済みであろう。
http://www32.ocn.ne.jp/~laser_j/
もう研究は「卒業した」という。
では、実験で得た高濃縮ウランなどのサンプルはどのように処理したのであろうか?
IAEA優等生である日本国核技術推進のことだから、すべてをIAEAに申告し、その記録は台帳にキチンと残っているに違いないはずだが、どうだろうか?
いまこの研究組合は、核廃棄物処理問題を抱えているそうだが。
もし
「レーザ濃縮実験は平和利用のためだった」
という弁明が成り立たないとすれば、わが日本も、
「なんでレーザ濃縮実験研究をしたのだ、日本政府の核兵器志向は疑いない」
という指弾を免れない。
ところで、
新聞論説記事や、それを詭弁材料とするブロガーたちは、
「濃縮度80%」をもって、「韓国に核兵器製造の兆しあり」「隠せない核兵器製造の意図」
などと鬼の首をとったかのように言い募っているが、
ちょっと無理が大きすぎる。針小棒大の典型である。
反射材をつかってウラン爆弾を臨界にし、連鎖核反応を起こすには、純粋ウラン235は16キログラム必要だという。ということは、
16キログラム=0.2g×80%×100,000回
つまり、今回明るみになった方法で、ウラン原爆を作るには10万回の作業が必要ということだ。一日一回とすると約300年かかる。スケールアップして原爆製造するには、装置の規模を100倍にしなくてはならないだろう。
監視しなくてはならないのは、レーザ濃縮技術のスケールアップ技術である。
韓国がいつまでも事実を公にせず、秘密裏にスケールアップ技術を獲得したら問題だ。
日本はそれを目指したが断念した、ということになっている。
まあまあ、
「平和利用に限る、平和憲法があるうちは決して原爆はつくれない」といっているわが国では、
いったい原爆何万個分のプルトニウムが保存されているのであろうか?
それを高濃縮化するレーザー装置の技術はすでに獲得済みのはずだ。実行はしていないけど。
他国に因縁をつけるまえに、まず己の身を糾すことだ。
わが国のレーザ濃縮技術について何も知らずに、韓国を非難することはできない。
針小棒大のいいがかりは、すでにイラクやイランに対して行った。
ブッシュアメリカは、イラクの次にイランに対して戦争を仕掛けようとしたが、
大変危険なことである。
2)のIAEA申告義務違反は、韓国政府自体も認め、査察を受け入れ実施した。
IAEA優等生を誇るならば、その報告・裁定を待っていれば良いではないか。
といいたい。
アジア近隣諸国との摩擦を扇動することにインターネットが使われる、情けないことである。
今回の韓国に対するいいがかり、煽りは、いったいどんな心情からなのだろうか?
「日本も核政策を!」という本音からであろうか?
それとも隣国に対する純粋な被害者意識からであろうか?
竹島問題の鬱憤か?
※IAEA とは、核保有国が非保有国を管理する国際機関である。そうした不平等を是認できる前提条件が、核保有国の核軍縮の実行である。しかし、核保有国の核軍縮という担保は果たして実行されているだろうか?
反核論者としては
まず第一に、
誰にも何も申告せずにレーザー濃縮技術をも駆使して核兵器を更新し続けている、
核保有超大国に核廃絶を要求する。
核廃絶と共に核技術の廃棄をも求める。
その一環として、核武装と結びつく核技術、核燃料サイクルに反対する。