★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 506.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
ロシアFSBの対テロ部署(内外情報調査部)
http://www.asyura2.com/0406/war59/msg/506.html
投稿者 愚民党 日時 2004 年 9 月 04 日 19:18:01:ogcGl0q1DMbpk
 

(回答先: 残るナゾ 多数の子供に乱射/解放交渉で何が起きた?(産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2004 年 9 月 04 日 18:59:12)



ロシアFSBの対テロ部署(内外情報調査部)

 ソビエト時代、テロリズムとは、KGBの2つの部署が闘った。1つは、有名な第5局(イデオロギー)の構成下に入り、ソ連領内で活動した。2つ目は、KGB第1総局「K」局(対外防諜)の枠内で活動し、テロリストの国内進入阻止を担当した。

 90年代初め、テロリズムが現実問題となったとき、それに基づき対テロリズム・センターを創設することを選ばざるを得なかった。残念ながら、選択は、テロルだけではなく、政治的過激主義対策にも従事していた局のために行われた。その結果、ソビエトの原理が保持され、テロリストと政治捜査には、事実上、同じ人々が従事した。

 ブデンノフスクでの人質略取後、対テロリズム・センター(ATTs)が創設された。1997年、これに基づき、テロリズム対策部が創設された。1999年、これは、憲法保安局と統合された(いまや、政治捜査は、こう呼ばれた。)。当時、FSB社会関係センター長ズダノヴィッチ将軍が語ったように、「政治的過激主義を純粋なテロリズムから分離することは、時折、非常に困難であり、両現象は、国家にとって等しく危険である」。この機構は、現地レベルでも再現された。FSB地域局には、憲法体制擁護・テロリズム対策局が存在する。

 形式上、FSBは、英国の同僚と同様に、同僚と情報を交換している。例えば、準備されているテロ行為に関して、別の官庁、何よりもMVDに警告を発している。しかし、この発送の有効性は、MVDも、FSBも、真剣には信じていない。この際、民警では、テロ行為が起こった場合、我々は警告したと、釈明するために、防諜部が責任を逃れようとしていると信じている。一方、FSBでは、MVD側からの保全要求の違反に対して、愚痴をこぼしている。

 例えば、2001年、MVDは、爆破準備のためにロシアに来たテロリストとして捜索されている2人の女性の写真をモスクワの内務課に発送した。しかし、問題は、この写真は特務機関のエージェントが撮影したもので、民警官がテロリストの口頭描写を流布する権利しか有していなかったことにある。その結果、エージェントが、駄目になった。

 MI5と同様に、FSBは、過激派と長期の作戦ゲームを行うことを好む。例えば、「新しい革命の選択」の爆弾魔がFSBの応接室を破壊したとき、防諜部は、既に1年半、この集団を追跡していた。

 マスコミでは、「ノルド・オスト」占拠グループ内で発見された99年にモスクワの住宅を爆破したテロリストが、連邦保安庁のエージェントだったという情報が常に表面化している。その結果、社会は、多くのテロ行為が特務機関が周知しながら行われたと考えて、防諜部を信じるのを止めた。

■チェチェン戦線

 ロシアの情報によれば、チェチェンでのエージェント業務は、事実上、行われていない。チェチェン人エージェントを徴募することは、ソビエト時代でも難しく、FSBの全活動は、今、死の艦隊のように行動しつつ、戦闘員に打撃を与える特殊グループの襲撃に縮小している。反乱共和国において、戦闘員対策のために、FSBは、今日、事実上、2つのアプローチを使用している。

 1つ目は、いわゆるSSG(混成特殊グループ)である。これは、FSB地域局の作戦要員と国内軍の特殊部隊員(2002年秋まで、SOBR隊員がその場所を占めた。)から成る。10個当該グループが、2002年4月、チェチェンのシャリン、ヴェジェン、ノジャイ・ユルト及びクルチャロイ地区での特殊作戦実施のために創設された。

 SSGは、現地防諜機関から独立して行動し、ROSh(北カフカーズ対テロ作戦統制地域作戦本部)に従属する機関・部隊臨時統合集団(VOGOiP)に従属する。2003年7月から、ROShは、FSBからこの職務を引き継いだ内務次官ユーリー・マリツェフが指揮している。

 これらのグループは、かなり効果的に行動しているにも拘らず、作戦要員は、半年で、自分の直接の義務から離れる。というのも、3ヶ月間、彼らは、チェチェンに出張し、更に3ヶ月間、戦闘行動への参加に対して規定された休暇を過ごす。

 チェチェンでFSBが使用する2つ目のアプローチは、「アルファ」の領域グループ隊員、いわゆる「ヘビー・フェイス」から成る部隊の共和国への派遣である。彼らは、1ヶ月間出張し、FSBチェチェン共和国局に従属する。

 しかし、FSB職員は、MVDの相棒よりも、保護されていると考えている。彼らには、偽名が記載されたカバー文書が交付されるが、民警官にはない。それ故、FSB将校は、帰宅の際、チェチェン人側からの報復を恐れる必要はない。

■要員

 創設時から、憲法体制擁護・テロリズム対策部は、最良の職員を有し、人員にも、機材にも不足を感じていない。しかしながら、現在の新職員の募集方法の下では、いかなる成果も収めていない。

 ロシア筋の情報によれば、連邦保安庁の充足原則は、KGB時代から、いかなる変化も経ていない。防諜指導部の誰も、13年間の改革に渡って、その変更を試みすらしなかった以上なおさらである。ソビエト時代と同様に、新しい職員は、FSBアカデミー卒業後にFSBに入るか、大学で徴募された後、短期課程を受ける。

 FSB指導部が他の環境から新人を集めることに決めた1つの事例だけが知られている。90年代中盤、悪名高い犯罪団体工作・活動阻止局(URPO)が創設された。そこで勤務したアレクサンドル・リトヴィネンコの情報によれば、そこには、国内軍ジェルジンスキー師団の将校が集められた。しかし、実験は、失敗に終わった。URPOは、その多くの職員が誘拐、強要及び公然たる強盗に関与したことが明らかになったとき、スキャンダルと共に解散された。

 FSB指導部は、MI5と異なり、結局、自分の同族と働くはずである離散者出身将校の大規模募集を決めなかった。何よりも、これは、チェチェン人に関係する。アレクサンドル・リトヴィネンコの情報によれば、1998年、FSBでは、1人のチェチェン語通訳しか働いていなかった。恐らく、この期間、状況は大きく変わらなかっただろう。「ノルド・オスト」占拠時、FSBでは、傍受されたテロリストの会話を翻訳することができなかったことが知られている。

 リトヴィネンコは、FSBにチェチェン人を集めることの否定は不信によって引き起こされていると考えている。「当然のことながら、FSBでは、そのような人物がいつでも監督下から出得ることが懸念され、理解されている。彼の行動による被害も、彼がもたらす利益を少し上回るだろう。私がいたとき、FSBでは、2人のチェチェン人が働いていた。ウマル・パシャ大佐は、ダゲスタン出身で、オレグ・ルツェンコ(大佐、テロリズム対策部職員)は、母がチェチェン人で、父がロシア人である。これで全員だ」。

 MVDの経験も、間接的にこれを証明している。ロシアの情報によれば、2001年、省内に、しかるべき犯罪集団対策のために、複数の民族課が創設された。しかし、これらの課は、首脳部が犯罪者との関係で職員を常に疑った以上、2ヶ月間しか存在しなかった。

■位置

 MI5の全定員を一つ屋根の下に集めた英国人と異なり、FSBは、モスクワ中に広がり続けている。ソビエト時代、KGBは、有名なルビヤンカの庁舎の外、サドヴォエ環状線、サハロフ通り、クトゥーゾフスキー通りの建物、「北京」ホテルのフロアにすら、多数の豪邸を占めていた。それにも拘らず、首都におけるFSBの拡大が続いている。約1年前、テロリズム対策部は、いわゆる新庁舎が占めるルビヤンカから、ヴェルナツキー通りの新庁舎に移転した。

■技術

 FSBのデータベースは、最も重要な国家秘密として保管されている。これは、恐らく、公然と販売されていない唯一のデータベースであろう。しかし、特務機関職員自身は、自分の官庁の情報化に、極めて懐疑的に接している。このデータベースには、しばしば、非体系的な性格を帯びる未点検の情報が部分的に入り込むことが知られている。

 1つのFSBのコンピュータ・システム、いわゆるCIS特務機関統合データバンク(OBD CIS)についてだけ、より詳細に知られている。1997年、OBDが始動した。プロジェクト各加盟国の首都には、端末が設置され、モスクワでは、中央環が稼動した。当初、OBDの機構では、公開と非公開の2つの回路の創設が規定されていた。その上、前者では、公開情報源(マスコミ等)からの情報が流通するはずで、非公開回路は、特務機関の作戦資料の交換を想定していた。残念なことに、資金不足のため、構想を最後まで実現することはできず、90年代末、OBD導入に従事していた全職員がFSBから解雇された。

■隊員

 FSBの特殊任務部隊(有名な「アルファ」及び「ヴインペル」グループ)は、今日、特殊任務センター(TsSN)の枠内で特務機関機構に存在している。TsSNをMVD又は軍に移管するような状況を想像するのは難しい。少なくとも、これが将校により国家的悲劇として受け止められることは、正確に分かる。1995年、「ヴインペル」がMVDの構成下に短期間移管されたとき、特殊部隊から、将校のほぼ全員が解雇されたのには訳がある。

 近い将来、FSBが可能な限り、他のあらゆる機構から独立して活動しようとする公算が大きい。例えば、最近、FSBに、航空局が創設され、憲法体制擁護・テロリズム対策部には、特殊航空支隊が現れた。これは、全てを屈服させるFSBの希望とだけ関係している訳ではない。特務機関間の調整水準は、既にソビエト時代、非常に低く、90年代、官庁は、一般に、事実上、互いの信頼を失った。

 

http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/fsb/antiterror.htm



ロシア連邦(対外情報調査部)
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/index.htm

--------------------------------------------------------------------------------


ロシアの人物
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/person/index.htm


連邦執行権力機関

ロシア連邦安全保障会議
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/sb/index.htm

政府官房附属行政部
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/govadmin.htm

ロシア連邦政府軍事産業問題委員会
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/kvpv.htm


連邦立法権力機関

国家会議安全保障委員会:下院
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/kbgd.htm

連邦会議安全保障・国防問題委員会:上院
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/ksfvbo.htm


ロシア連邦軍

ロシア国防省

ロシア連邦軍参謀本部
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gsh/index.htm

ロシア地上軍
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/sv/index.htm

ロシア空軍
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/vvs/index.htm

ロシア海軍


ロシア空挺軍
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/vdv/index.htm

スペツナズ
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/spetsnaz/index.htm

在グルジア・ロシア軍
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/georgia/russia.htm

第201自動車化狙撃師団:駐タジク・ロシア軍
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/tadzhik/201msd.htm

ロシアの情報戦
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/iw/index.htm


情報・治安機関

■ロシア連邦

ロシア連邦大統領附属国家技術委員会:技術情報
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gostekhnik/index.htm

参謀本部情報総局(GRU):軍事情報
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gsh/gru/index.htm

参謀本部軍事測量局(VTU):地理情報
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gsh/vtu/index.htm

対外情報庁(SVR):対外情報
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/svr/index.htm

ロシア連邦連邦保安庁(FSB):防諜、犯罪捜査
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/fsb/index.htm

ロシアFSB国境庁:国境警備
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/fsb/ps/index.htm


連邦警護庁(FSO):要人警護
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/fso/index.htm

国家関税委員会(GTK):密輸対策
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gtk/index.htm

大統領特殊プログラム総局(GUSP):特殊施設建設
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/gusp.htm

ロシアの情報戦
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/iw/index.htm

■旧ソ連

ソ連国家保安委員会(KGB)
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/kgb/index.htm

チェチェン紛争
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/chechen/index.htm


--------------------------------------------------------------------------------

ロシア連邦(対外情報調査部)
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/index.htm

 次へ  前へ

戦争59掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。