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(回答先: ロシア学校占拠、約3百人を救出 遺体百人との報道も (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2004 年 9 月 03 日 23:22:39)
露当局に情報操作疑惑、人質数少なく公表か
【ベスラン(ロシア・北オセチヤ共和国)=古本朗】3日に幕切れを迎えたロシア・北オセチヤ共和国の中等学校占拠・人質テロ事件を巡り、解放された人質の証言などから、政府当局が沈黙していた事件の実相が浮上し始めた。中でも、特に人質の総数について当局が大幅に少なく公表し情報を操作した疑惑が浮上した。
2日に解放された25人の一部人質の1人だった女性は3日、本紙に監禁中の恐怖の光景を証言した。
「校内でテロリストの幹部の男が、爆破装置を身に着けた仲間の女2人に『時が来た』と告げると、2人は廊下へ出て轟音(ごうおん)と共に自爆した」という。当局の箝口令(かんこうれい)のせいか、匿名で、家族の男性が質問を携帯電話で女性に伝え、返ってくる答えを復唱する間接インタビューだった。
この女性はさらに、「校舎のいたるところに爆破装置が仕掛けられ、テロリストの1人が一斉起爆スイッチのペダルに足を置いて人質を見張っていた」と人質の置かれた状況を説明した。
犯人たちは子供には、ひどい仕打ちはしなかったものの、食事はほとんど与えられず、「子供たちは空腹で胃液を吐き、エプロンを水でぬらして吸ったり、花を食べていた」という。
テロ集団が当局との交渉で、人質への食料、飲料水、医薬品の差し入れを拒んでいたことは当局発表で明らかになっているが、解放を待つ家族らが求める、こうした具体的な情報は伏せられていた。
当局は、現在の人質総数を児童・生徒、保護者、教師ら329人としていた。だが、この元人質の女性の証言によると、占拠後、教師は自分を含めた人質の人数を調べ、「全部で1020人だ」と告げたという。つまり、2日の一部解放後も1000人近くが校内に監禁されていたことになる。
多くの地元住民らが口にする人質の総数も1000―1500人だ。1年生から11年生までが学ぶ同校の児童・生徒総数は885人で、教師は59人。事件は1日の始業式に発生したため、ほぼ全員が校内におり、それに大勢の保護者が加わっていた。元人質や地元住民が主張する人数の方が、当局発表よりもはるかに真実味がある。
もし、露政府が実際に人質総数を意図的に過小評価していたとすれば、「特殊部隊による急襲作戦で多数の人質の犠牲が出た場合に、犠牲者数を少なく見せかけるための布石」(消息筋)だったとの推測も浮上する。
(2004/9/3/23:06 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040903i113.htm