マーク・サッチャー逮捕を受けて、赤道ギニアでの傭兵の裁判を延期（エル・ムンド）バルセロナより愛を込めて

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マーク・サッチャー逮捕を受けて、赤道ギニアでの傭兵の裁判を延期（エル・ムンド）
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投稿者バルセロナより愛を込めて日時 2004 年 9 月 01 日 06:34:04:SO0fHq1bYvRzo

マーク・サッチャー逮捕を受けて、赤道ギニアでの傭兵の裁判を延期（エル・ムンド）

８月３１日付のエル・ムンド紙（電子版）からです。全訳します。

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『赤道ギニア、マーク・サッチャーに関する新しいデータが入ったため、傭兵たちの裁判を一時凍結』

赤道ギニアの裁判所は、クーデターを企てたとしてマラボで拘留されている１４名の外国人傭兵たちの裁判を一時的に凍結した。この凍結は検事局の要請を受けたものである。検事局は南アフリカで逮捕されたマーク・サッチャーに関連する捜査で新たな基本的データあるためとしている。

この国の検事総長ホセ・オローが審理の延期を要請した。彼は、先週金曜日に南アフリカで逮捕された英国元首相の息子マーク・サッチャーに関する捜査の中で新たな要素が存在することを、その理由にしている。

裁判所の長官サルバドル・オンド・ンクムは「この件は国際的な面を持っており、この裁判からは漏れている国外での捜査がある。裁判を迅速、公正、明瞭に行う視点から、裁判所が内閣の提案を受け入れるのは当然である。」と、何十分間もの審議の後で、言明した。

オローは、「南アフリカや英国と同様にスペインにも、直接的・間接的に、このクーデター犯罪とその財源に関与した要素がある」点を明らかにする一つのリストを持っていることを強調した。

一方、弁護人たちはオローが延期を求めた後、被告たちの「より良い人道的な状態」を要求した。

延期を確認したフェルナンド・ミコーは、彼らは「鎖を外してブラック・ビーチの公衆刑務所の一般棟に収容するように」求めている、とマラボで語った。

http://www.elmundo.es/elmundo/2004/08/31/internacional/1093950351.html

最後の２つの段落にある弁護人が『被告たちの「より良い人道的な状態」を要求した』という点に関しては、ABC紙の次の見出しの記事があります。（見出しだけの紹介にします。）
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南アフリカ人の一人がマラボの裁判所に「拷問を受けた」と訴え
http://www.abc.es/abc/pg040831/prensa/noticias/Internacional/Africa/200408/31/NAC-INT-047.asp
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赤道ギニアは同族支配を続ける独裁者テオドロ・オビアング・ンゲマ・ムバソゴが統治している国で、かなり手厳しい扱いを受けていることがうかがわれます。

ところで、この赤道ギニアでのクーデター未遂事件とその裁判は、９１１やイラク戦争、３１１などに比べると注目度が低いようですが、それらに勝るとも劣らぬ重要な意味を持っているような気がします。事件が発覚したのが３１１とほぼ同時期で、私自身、足元の３１１に目を奪われてそのことに気付くのが遅れたのですが、この事件の中に、米英支配層の世界支配戦略の実態の重要部分が見え隠れしているように思われます。まだうまくまとめられないのですが、いかがでしょうか。

上の記事でもお分かりでしょうが、赤道ギニア人の名前はスペイン語です。実は１９６８年まで「スペイン領ギニア」だったためですが、その歴史は複雑で、最初はポルトガル領、次にスペイン領となり、奴隷貿易のイニシアチブをめぐって英国との争いになって、一時期は英国が支配したこともあります。しかし外交によってスペインの領有権が確保され、第２次大戦後までそれが続くことになります。もちろん石油と天然ガス資源が発見されたのは独立後で、当然ですが、米国がその開発の主導権を握ることになります。アメリカ、イギリス、スペインがこのクーデター未遂に絡むのは、歴史的な経過からしても当然でしょう。

（この国についてとその歴史については次のサイトが詳しい。）
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http://encyclopedia.thefreedictionary.com/Equatorial%20Guinea
http://encyclopedia.thefreedictionary.com/History%20of%20Equatorial%20Guinea
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さてここで、ポルトガル、スペイン、イギリス、アメリカと並ぶと、勘の良い人なら、昨年３月イラク戦争決行直前に行われた、ポルトガル領アゾレス群島での、ブッシュ・ブレアー・アスナールの「３馬鹿大将揃い踏み」を連想することと思います。

そして米国のアフガニスタン、イラクでの派手な行動の陰で、大西洋両岸で何が行われていたのか、２月２９日のハイチ大統領「つまみ出し事件」と３１１の「まやかしテロ」に隠れてどんな策謀を隠蔽しようとしたのか、突っ込めばいくらでも出てきそうです。もちろんこれと３１１の深層とはつながりがありそうです。

さてさて、阿修羅投稿者の情報と推理力を十分に働かせてみてください。この裁判の過程には注目です。スペインの新聞では今のところエル・ムンドが最もこれに関する記事を出しているようですが、また新たな情報が入り次第お知らせします。英語等、他の言語での新たな情報があればお知らせください。

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