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「大量破壊兵器、見つからないだろう」米国務長官が断念
パウエル米国務長官は13日、上院政府活動委員会の公聴会で証言し、旧フセイン政権による大量破壊兵器について「いかなる備蓄も発見されておらず、我々が発見することはないだろう」と述べ、従来の「未解決の問題だ」との発言内容を修正した。
すでに同長官は大量破壊兵器の保有に関する個々の情報について、誤りだったことを認めていたが、今回の発言は備蓄の発見を最終的に断念したものだ。イラク開戦の主要根拠が事実上否定されたことになり、大統領選での論議にも影響を与えそうだ。
米情報機関の情報収集能力や分析力を高めるための情報機関改革をめぐる公聴会で発言した。長官は開戦前の機密情報について、「なぜ(実態と)異なる判断を下したのか検証しなければならない。情報には欠陥があり間違っていた」と述べた。誤った原因については「情報機関の中には情報源が怪しいと知っている人もいたが、私には伝わらなかった」と述べ、情報の確度に関する取り扱いに問題があったと指摘。ブッシュ大統領は情報機関の改革で新設ポストの国家情報長官を提案しているが、「強い権限を持った情報長官がいれば、この種の間違いは起こりにくくなるだろう」と述べた。
パウエル長官は、大量破壊兵器の捜索に当たってきた米政府調査団のデビッド・ケイ前団長が今年1月、「備蓄はない」との結論を発表した後も将来的に見つかる可能性に含みを残してきた。しかし、イラク戦争開戦前に国連安全保障理事会に提出した大量破壊兵器に関する情報について、トレーラーを使った生物兵器工場など個々の情報に関し、誤りだったことを4月に認めていた。調査団は数週間後に活動を終える予定だ。
長官は、イラク戦争開戦前の昨年2月、国連安保理で米中央情報局(CIA)の機密情報をもとに「サダム・フセインが生物・化学兵器を保有しているのは疑いがない」と主張。開戦の主要な根拠となった。
(09/14 11:04)
http://www.asahi.com/international/update/0914/005.html