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イラク:
サドル師派「米軍撤退まで戦う」 明け渡しは方便
【バグダッド斎藤義彦】イラクの強硬派宗教指導者ムクタダ・サドル師のスポークスマンの一人、ライード・アル・カドミヤ師が20日、毎日新聞の取材に応じ「米軍が撤退するまで戦う。イラク暫定政府が示したマフディ軍解体などの和平条件を受け入れるつもりはない」と徹底抗戦の姿勢を強調した。サドル師側は、支持者が立てこもるイスラム教シーア派の聖地ナジャフのアリ廟(びょう)の明け渡しを表明するなど軟化の兆しを見せているが、「(明け渡しは)米軍に突入させないための方便だ。サドル師はナジャフを離れない」とナジャフでの「ろう城」を続けるとの見方を示した。
ライード師が徹底抗戦を主張したことは、サドル師の支持者内部で、武装闘争にこだわる強硬派が依然、力を持っており、和平達成がいかに困難かを示していると言えそうだ。
ライード師はサドル師のバグダッドでのスポークスマン。
ライード師は、暫定政府が19日示した▽サドル師の民兵組織・マフディ軍の解体▽武器の引き渡し−−など7項目の和平条件について、「そもそも、米国の作った暫定政府を我々は認めていない。その和平条件をすべて受け入れられないのは当然」と拒否する考えを示した。
和平条件の一つ、アリ廟の明け渡しを行うとサドル師側が表明したことについては「我々の自主的な判断だ。米軍に入らせないため、(イラクのシーア派最高権威)シスタニ師にアリ廟を託す」と、暫定政府との妥協でないことを強調した。
また「イラク国民会議が17日、ナジャフに派遣した交渉団は停戦を約束したのに、19日に米軍は爆撃を続けた。やることが矛盾している」とサドル師に武力で圧力をかけ続けている米軍と暫定政府を批判した。
和平条件を受け入れない場合、暫定政府は武力を行使するとしているが、ライード師は「イラク軍はイラク人に銃を向けることはできないはずだ。米軍がアリ廟に強行突入すれば、米軍と多国籍軍はイラク全土で襲撃に遭う」と警告した。
一方、ライード師は「米軍がナジャフから撤退し、暫定政府と米軍が罪も無いナジャフの市民を殺したことを謝罪すれば和平に応じる」との考えも示した。
毎日新聞 2004年8月21日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040821k0000e030058000c.html