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日本でもそこそこの興行成績をあげるのだろうし、記事はつっこむ労力をかけるほどの内容ではないので、ここでは逐次内容に突っ込むことをしないが、それにしてもタイトルがいい。
曰く「米では疑問の声」と。
イラク大量破壊兵器などで未だに詭弁を繰り返す「産経に疑問の声」は当の産経には全く聞こえないようだが、そうした「プロ市民」臭い「声」には、産経はことさら敏感なようだ。
米では疑問の声 「華氏911」 21日から日本公開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040813-00000029-san-int
「まじめなドキュメンタリーではない」/訴訟の動きも
ブッシュ政権を真正面から批判し、米で大ヒットを記録した映画「華氏911」(監督・製作・脚本・出演=マイケル・ムーア)が14日、東京での先行上映に続き、21日から全国で公開される。ムーア監督は、ボストンでの民主党大会にまで登場、マスコミ批判を展開したり、米中央情報局(CIA)の新長官へのインタビューを暴露するなど、派手な話題を提供しているが、一方で、映画の内容に事実誤認の指摘があったり、ドキュメンタリーという定義付けを疑問視する声も目立っている。(ロサンゼルス 岡田敏一)
■話題を独占
「華氏911」は、ブッシュ大統領の就任(二〇〇一年一月)から、翌年九月十一日の米中枢同時テロ、イラク戦争を軸に、ブッシュ政権の内幕を暴き、反イラク戦争へのメッセージを展開した作品だ。五月のカンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールを受賞。ドキュメンタリー映画の同賞受賞は仏の「沈黙の世界」(一九五六年)以来、四十八年ぶりの快挙と報じられた。
米では六月二十五日から公開され、前評判の高さもあって十日時点で約一億一千三百万ドル(約百二十二億円)の興行収入を記録。ドキュメンタリーとしては史上最大のヒットとなった。
だがムーア監督は映画のヒットだけでは満足できず、大統領選挙の候補者を選ぶ民主党大会に、招待されてもいないのに突然登場。会場周辺で集会を開き、ブッシュ政権打倒の意義を力説したり、マスコミ批判を展開した。
さらに十一日には、CIAの新長官に指名されたポーター・ゴス氏(六五)が、今年三月、ムーア監督のプロダクションに対して「自分はCIA長官の資格に欠けている」などと語ったインタビューの内容の一部を公表した。
■事実誤認に批判も
ところで、この映画の内容はすべて事実なのか? 実は、事実誤認を指摘する声が出始めている。
英のサンデー・テレグラフ紙は一日、トゥルキ・ファイサル駐英サウジアラビア大使の話として「ムーア監督はサウジに現地取材せず、事実を歪曲(わいきょく)したと批判した」などと報じた。
ムーア監督は「米中枢同時テロの発生直後、民間機はすべて離着陸中止になったが、ブッシュ政権はサウジの王族と、アルカーイダのウサマ・ビンラーディンの家族を国外に脱出させた」などと主張した。が、テロの独立調査委員会の報告書は、これを事実でないと報告している。
USA TODAYによると、イラク戦争で両腕を失ったピーター・デーモンさんは、昨年十月、病院でNBCのニュース番組でのインタビューの一場面を勝手に使われた。勝手に映像を使われた他の軍人たちは、ムーア監督を訴える動きもみせているのだ。
また、英の超大物ロック・バンド「ザ・フー」のギター奏者、ピート・タウンゼントは、楽曲使用の可否をめぐりムーア監督から「戦争支持者」と非難されたことに立腹。ホームページで「ムーア監督にだまされるな」と訴えた。
■ただの娯楽作品
米国での評判はどうか?
「二流のドキュメンタリーだが、一級のエンターテインメント作品」(ボックスオフィス・マガジン)、「舞台コメディアンと、大衆文化に通じたMTV(米の音楽専門のケーブルテレビ)のフィルム編集者のリズムを用いて、辛辣(しんらつ)な写真とテレビ・ニュースの映像を組み合わせた」(アリゾナ・デイリー・スター紙)など、まじめなドキュメンタリー作品とはいえないとする論評も出てきた。
映像の多くは過去のテレビ・ニュースなどの切り張りで、ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官らの発言を都合良く組み合わせ、掛け合い漫才のように仕上げる過剰な演出で、ただの娯楽作品とみる人がいる。(産経新聞)