現在地 HOME > 掲示板 > 戦争58 > 347.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
長崎原爆の日、核兵器廃絶を米市民にも呼びかけ
長崎は9日、59回目の原爆の日を迎えた。長崎市松山町の平和公園で、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開かれ、約5400人の参列者が犠牲者の冥福を祈り、「長崎を最後の被爆地に」と誓った。伊藤一長市長は平和宣言で、核兵器への依存を続ける米国の姿勢を憂慮。米国市民に呼びかけながら、「核兵器廃絶を実現するため、被爆体験を継承し、平和の大切さを発信し続ける」と明言した。被爆者代表の恒成正敏さん(75)も「平和への誓い」で、若い世代への継承に向けた決意を語った。
式典には遺族や被爆者代表のほか、小泉首相や坂口厚労相らが参列。午前10時45分、長崎商業高2年の一瀬輝世さんと永尾竜太さんの司会で始まった。
7月末までの1年間に死亡が確認された2707人の名前を記した原爆死没者の名簿3冊が、平和祈念像の前に置かれた奉安箱に納められ、死没者は計13万4592人となった。遺族や高校生らは献水をして、原爆の熱線に苦しんだ人たちを慰めた。小泉首相らは祈念像前に花を手向けた。
59年前に高度500メートルの上空で原爆が炸裂(さくれつ)した午前11時2分、鐘が鳴り響き、参列者は1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
「アメリカ市民の皆さん」。伊藤市長は平和宣言で、世界一の核保有国である米国の市民に語りかけた。
約1万発の核兵器を持ち、未臨界核実験を繰り返す米国に、小型核兵器の開発が「放射線障害をもたらす点で、長崎に落とされた原爆と違いはない」と警告。「人類生存に残された道は核兵器の廃絶しかない。手を携えてその道を歩もう」と呼びかけた。
日本政府には非核三原則の法制化を要求。最後に、核兵器廃絶を世界に訴える高校生1万人署名など長崎の若者たちの行動をたたえ、「身近なところから行動することが、核兵器廃絶と世界平和の実現につながる」と話した。
平和宣言は英語、朝鮮語、中国語など5カ国語に翻訳し、国連加盟国や全国の自治体に送る。
小泉首相はあいさつで、平和憲法の順守や非核三原則を堅持する立場を変えないとして、「各国政府に対する包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准の働きかけを強化するなど核軍縮・核不拡散を推し進め、核兵器の廃絶に全力で取り組む」と述べた。 (08/09 12:28)
http://www.asahi.com/national/update/0809/002.html