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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040824-00000011-san-int
【ワシントン=近藤豊和】米上院情報特別委員会のロバーツ委員長(共和党)は二十二日のCBSテレビの番組で、中央情報局(CIA)を事実上解体して抜本的な情報機関の組織改革を行う法案作成をホワイトハウスと協力しながら進めていることを明らかにした。ブッシュ大統領が示した閣僚級の「国家情報長官」の創設を軸とした米情報機関の再編計画に伴うもので、既存の情報機関などからは強い反発が必至となりそうだ。
ロバーツ氏が明らかにした法案の骨子部分はCIAの中の(1)情報収集部門(2)情報分析部門(3)技術開発部門−の三部門を分離し、三つの新組織を編成し国家情報長官の指揮下に配置する。
また、通信傍受を担当する国家安全保障局(NSA)、衛星写真の分析を行う国家地理情報局の二主要機関を国防総省の指揮下から外し、CIAから新組織として分離する情報収集部門の指揮下に入れる。
ブッシュ大統領が示した情報機関の再編では、国家情報長官のもとに、CIAや連邦捜査局(FBI)、国防情報局(DIA)などの既存機関が配置されるものだったが、ロバーツ氏が明らかにした法案の構想では、さらに縦横にわたって機構改革が進むことが想定されていることが明らかとなった。
ロバーツ氏は「われわれは既存の組織という枠組みにはとらわれず、米国が直面しているテロ情報収集能力の低下を重視して、機構改革を推進する。ホワイトハウスのスタッフとも法案の共同作業を進めている」と強調した。
一方、情報機関の機構改革については、「慎重に進めないと、大きな問題を生じる」(ラムズフェルド国防長官)などと既存機関からは、早急な大規模改革に同調しない見解が出ている。
また、野党の民主党からも「共和党とホワイトハウスだけでなく、超党派で進めるべきことだ」(レビン上院議員)という声が上がっている。
ただ、民主党の大統領候補、ケリー上院議員の安全保障政策担当顧問のビアーズ氏は、ロバーツ氏の示した法案を「ケリー氏が主張している内容とほぼ同一」などと歓迎している。
(産経新聞) - 8月24日4時11分更新