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(回答先: 小泉レイプ事件7/15判決は形式上敗訴なれど圧勝の概略を報告 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 7 月 17 日 21:58:01)
木村先生 猛暑続く中 ご自愛ください。
法理論については門外漢なのでさけますが、例えば独立宣言に署名し米国憲法を起草した連中は
全て奴隷主であり、黒人など人間と思っていないから彼らの権利など想定外だったわけです。
しかし、その米国憲法を盾にとって公民権運動が展開された。法は「形式」だから意味は変容
するし、別の意味を付与することもできるわけです。
木村先生の裁判の主旨、経緯はメールであちこちに流したのですが、「ホロコーストは嘘」など
と聞くと逆上するような「良心的市民運動家」でも勘のいい人がいて「こんなのありかぁ」
「資料くれ」という人も(少ないですが)いる訳です。
つまり「法の透明な支配」を信じて疑わない人は判決の実効性しか問題にしない。(もちろん
重要な問題であることは否定しません。)
木村先生の「奴隷の言葉」で思い出したのは大西巨人の『神聖喜劇』です。もちろん木村先生
を東堂二等兵に見立てるのは「ひいきの引き倒し」ですが。
大西巨人については
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/k-chosak.htm
東堂二等兵は陸軍刑法論(罪刑法定主義)を研究し、内務班規則に至るまで驚異的な記憶力で暗記
して、その矛盾を突くことで孤独な闘争を開始するわけです。
つまり「奴隷の言葉」で語るのを潔しとしない潔癖左翼は野間宏の『真空地帯』でも読んでいれば
良いということです。
チャン・イーモウ監督の映画「英雄 HERO」ですが、ジェット・リー扮する刺客が始皇帝に
迫りますが「お前を生かしておくと多くの血が流れる。しかしお前を殺すともっと沢山の
血が流れる」と言って断念するわけです。感銘した始皇帝は刺客を逃がそうとしますが、
これだけだと胡錦濤が涙を流して喜ぶゴマすり映画です。
これに対して皇帝警護の数千の兵が戟をならし盾を叩いて異を唱えます。「刺客を殺せ
と法(のり)を定めたのは皇帝ではないか、皇帝自ら法を破るのは如何に!」
チャン・イーモウは「奴隷の言葉」で一矢を放ったと解釈しております。