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「イラクの現実、忘れるのは無理」 高遠さん、決意新た
イラク人質事件で解放されたあと静養中だった高遠菜穂子さん(34)が17日、北海道千歳市の実家で朝日新聞記者の取材に応じ、「これからもイラクの人々と向き合い、自分にできることを見つけていきたい」と、再出発の決意を語った。
「写真撮影があると思うと、今朝も緊張で体中にじんましんが出た」
解放後3カ月たつ今も、テレビに自分の映像が流れると恐怖が走る、と高遠さんは話した。拘束中の「死の恐怖」と、解放後に知った「危険なところに勝手に行って自己責任だ」という非難の嵐がよみがえるからだ。
でも、「イラクのことを忘れろと言われても、現実を知ってしまった以上100%無理」。5月末から自分あてのメールを読み始めた。6月半ばから、3人の解放のために尽力した市民団体の人たちと会い、「何ができるか」を考え始めた。
「武装勢力による自爆テロは報道されても、もう一方の真実はほとんど知らされていない」。米軍の空爆や戦闘によって、今も街が破壊され、人々が殺されていることを知らせるメールが毎日のように届く。現地の友人からの、こうしたメールを翻訳して流す「アラブ・ホープ・ネットワーク」を立ち上げることにした。
自分たちの解放のために全国から送られたカンパが約800万円残っている。学校や家々の再建が始まっているファルージャへの支援に、この資金が活用できないかと、考えている。
解放直前、武装勢力のメンバーが言った言葉が忘れられない。「武器を持たずに闘う方法があるのなら教えてほしい」
「人道支援は丸腰で」と訴えてきた。帰国して憲法9条を改めて読み直し、「これって私がイラクでやってきた対話の意味じゃん」と思った。
22日には支援の仲間たちと東京で集会を開き、イラク再建のためにイラクと日本の市民が一緒に活動するネットワークを立ち上げる。集会は午後6時半から、東京・中野のなかのZEROで。 (07/18 06:42)
http://www.asahi.com/national/update/0718/003.html