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(回答先: 沖縄駐留米軍、北海道に一部移転案 米打診、再編の一環 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2004 年 6 月 07 日 06:57:45)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040609i101.htm
米軍が世界規模で進めている海外駐留基地の再配置の一環として、在日米海軍の厚木基地(神奈川県)の移転・返還が検討対象に浮上していることが8日、明らかになった。
早ければ7月の参院選後に日米両政府が開く外務・防衛当局の局長級の会合で協議される見通しだ。米軍の再配置構想では、日本国内の他の基地も対象となっている。さらに、米国は在韓米軍の3分の1を削減する構想も示しており、アジア地域の安全保障への影響が注目される。
日本政府は、「米軍基地の再配置が日本の安全や東アジアの安定にマイナスの影響を及ぼさないことを最重視する」(防衛庁幹部)との立場から、米軍の計画の具体化を慎重に見極めている。ただ、米軍の今後の戦略や再配置の方針から見て、「在日米軍全体としては、むしろ司令部機能が強化される方向で、大幅な削減は考えにくい」(防衛庁幹部)と見ている。
3分の1という大規模な在韓米軍削減に踏み切らざるを得なかった韓国の場合と異なり、「在日米軍については小刻みに見直しを進めてきたし、駐留経費の負担などのホストネーションサポートも手厚い。国内世論も相対的に見て緩やかで、米国が駐留を継続したい国」(在日米軍筋)という状況が背景にある。
日米は昨年春、防衛当局者間に審議官級の「国防政策見直し構想(DPRI)」を設置。ミサイル防衛、海軍戦力のあり方、在日米軍基地の再配置などについて協議してきた。外交当局者や自衛隊・米軍の制服組の非公式な顔合わせの中でも、具体化するかどうかはともかく、さまざまなアイデアが交わされている。
そうした過程で検討対象に浮上してきたのが厚木基地の問題だ。厚木基地については、米側も、基地周辺の市街化が進んでいることや、周辺住民に与える騒音などの負担に配慮する必要があると判断している。
協議では、厚木基地の移転の可否に加え、厚木基地内にある米軍人の住宅施設や、騒音被害の大きい夜間離着陸訓練(NLP)の移転先確保なども議論される見通しだ。ただ、厚木に代わる基地の確保をめぐっては、これまでにも広島県内へのNLP移転計画が白紙撤回されるなど難航した経緯があり、実現までには曲折がありそうだ。
厚木基地は広さ約500万平方メートル。米海軍と海上自衛隊が共同使用している。米海軍の空母「キティホーク」の艦載機「FA18Fスーパーホーネット」などが配備されている。
このほか、米ワシントン州フォートルイス基地にある陸軍第1軍団の司令部をキャンプ座間(神奈川県)へ移転する構想も検討されている。米軍がアジア太平洋地域で最も重視する東南アジアでのテロ組織の封じ込めに向け、部隊中継基地となる日本に陸軍の司令部を置くことで作戦の効率化を図る考え方だ。
キャンプ座間の新司令部に在韓米軍の一部の司令部機能を移転し、在日米軍をアジアの前線における米軍の拠点と明確に位置づけようとの考え方も出ている。
(2004/6/9/03:03 読売新聞 無断転載禁止)