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(回答先: サパテロ、「理想的ではないが」国連のイラク解決案を認める(エル・ムンド) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 6 月 09 日 07:55:06)
モラティノス、スペインのイラク撤兵は占領状態終了の起爆剤、と言う
6月7日付エル・ムンド紙(電子版)から、抄訳です。
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『モラティノス、スペインのイラク撤兵は占領状態終了の起爆剤、と言う』
(マドリッド)
外相ミゲル・アンヘル・モラティノスは、イラクからの軍の撤退は「性急なものだったのではなく占領状態の終了と出会うための起爆剤の役を果たした」と明言した。これは、イラク問題解決のために国連安保理の採決が為された場合にスペインの撤兵は性急過ぎたのではないか、という記者の質問に答えたものである。
外相は、スペインの立場は「多極主義」に戻るための役を果たすことであり、未来のイラクや中東、西側世界での利益と共に安定と安全を計る義務があると述べた。
そして、不幸にも国民党によって種が蒔かれた事柄の中でよりましな結果を出すだろう、と語った。さらに、マドリッドで開かれた「貢献国会議」で3億2千万ユーロ(約4百3十億円)を負担したが、そのうち実際に役に立っているのはわずかに3百50万ユーロ(約4億7千万円)に過ぎないこ、と断言した。「その金がどこに消えたのかも、何の役に立っているのかも分からない」、さらにこれは国民党政府が貢献国会議の前に語った「偉大な知らせ」「偉大な約束」とは一致せず、「国民党政権は議会での議論も国民の同意も無しに派兵した」と外相は明言した。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/06/08/internacional/1086698311.html
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撤兵の自画自賛よりも、スペイン外相の話の後半にあった「マドリッドで開かれた貢献国会議で3億2千万ユーロを負担したが、そのうち実際に役に立っているのはわずかに3百50万ユーロに過ぎない」という部分のほうが大切なのですが、具体的なデータは挙げられていません。今後いずれかの新聞や、あるいは国会の中でどこかの党が調べて問題にするかもしれませんので、気をつけて探してみるつもりです。軍の撤退に関して何の反対も無かったところを見ると、スペインの財界にしてもあまりの「うまみ」の無さに嫌気がさしていたのかもしれません。