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(回答先: 沖縄駐留米軍、北海道に一部移転案 米打診、再編の一環 (asahi.com) 投稿者 彗星 日時 2004 年 6 月 07 日 06:57:45)
「神浦元彰 日本軍事情報センター 軍事情報」What’s Newより
http://www.kamiura.com/new.html
http://www.kamiura.com/index.html
沖縄の米海兵隊 北海道へ一部移転案 米打診、再編の一環 (朝日 6月7日 朝刊)
[概要]米国が沖縄に駐留する1万4千人の第3海兵師団のうち、5900人の砲兵部隊の中で600人から700人程度を北海道の矢臼別演習場に移転させるという案を日本政府に打診していることがわかった。これは世界的な規模で米軍の再編(トランスフォーメーション)を行っている一環である。米軍はさらに自衛隊との一体化を目指し、在日米軍司令部のある横田基地に府中の航空自衛総隊司令部を移転させる提案もしている。これはミサイルデフェンス(MD)などで共同対処する目的もあり、さらに米軍の構想では自衛隊と米軍の一体化が進むことになる。
[コメント]私はトランスフォーメーションで在日米軍が次に日本で目を付けるのは北海道と読んでいた。あまりにも沖縄は狭く中国に近すぎるからである。10年前に私が想定した分析では、沖縄の第3海兵隊をバラバラに切り離して、米海兵隊は米本土の東(大西洋と地中海向け)と西(太平洋とインド洋向け)の2個師団(1個師団4万人規模)とする。そして沖縄の部隊はグアム(潜水艦進攻部隊)、オーストラリア(砂漠や大規模上陸訓練)、フィリピン(特殊訓練や人質救出部隊)、ハワイ(休養)、北海道(砲撃、寒冷地訓練)、など柔軟で機動力を生かした訓練を行うのである。そして全体の1/3程度はアフガンやイラクなどの紛争地に投入される。そのように米海兵隊の未来を分析していた。
これは北朝鮮の軍事脅威がなくなれば、明日にでも現実化する再編だと思う。その北朝鮮だが存続はしていても、軍事的な脅威はドンドンと低下している。もう北朝鮮軍の南進など夢のまた夢である。在韓米軍はイラク派遣で実質的に在韓米軍の削減に着手している。
ここで気になるのは自衛隊との一本化である。すなわち米軍は自衛隊の指揮権も手にしたいのである。陸自や空自を海自のように自由に使いたいと思っている。自衛隊の部隊ばかりではない。MDのように日本の防衛予算を活用したい意図もあるようだ。また日本の港湾や空港、それに民間の輸送会社などの後方支援もできるようになった。アメリカの対中国戦略で日本全土を防波堤にするトランスフォーメーションを着々と進めている。
このことが日本の防衛問題の根幹である。このようなアメリカの世界戦略と日本はどこまで付き合い、どこから付き合わないかを明確にする必要がある。今のように米軍に引きずられているようでは日本の国益は守れない。