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米国防総省が進める世界規模の米軍の再編・変革(トランスフォーメーション)に関連し、日米両政府が、在日米空軍司令部がある米軍横田基地(東京都)に、航空自衛隊の航空総隊司令部(東京都府中市)を移転する検討に入ったことが30日わかった。また米ワシントン州の米陸軍第1軍団司令部を神奈川県の米軍座間基地に移転する方針を固めたことも判明。米側は在韓米軍を削減する代わりに、横田基地での空自との一体化をはじめ、在日米軍の機能強化を進め、日本をアジア太平洋地域における即応態勢の最重要拠点とする方針だ。
航空総隊司令部は、空自の全戦闘部隊を指揮統括する最高司令部。在日米空軍司令部は横田、三沢(青森県)、嘉手納(沖縄県)を中心とした空軍部隊を統括し、司令官は在日米軍司令官を兼ねる。日米両政府は、航空作戦における日米の両司令部を横田基地に置き、連携強化を図ることで、統合的な運用を行い、航空作戦能力を高める狙い。日本政府が導入を決めたミサイル防衛(MD)システムは、航空総隊司令官が現場部隊の統括指揮官となる予定で、米側のMDシステムと一体化して対処する構想もある。
米陸軍第1軍団は、司令官とともに司令部の主要部門を座間基地に移す計画で、移転規模は数百人が見込まれる。中東など極東以外の地域を含めて部隊を即応展開する司令塔を置くことになり、日米安保条約を逸脱する可能性がある。
焦点である沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は、日本側が移設先の名護市辺野古沖の環境影響評価の手続きに入っているが、米政府は代替施設見直しを日本側に打診、日米間で協議が続いている。米軍再編の大枠が固まるのはイラク情勢の悪化などで今夏以降にずれ込むことも予想される。【宮下正己】
[5月31日3時3分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000094-mai-pol