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(回答先: 中山参与の辞任了承 首相と細田氏、慰留せず [産経新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 29 日 17:08:06)
拉致被害者支援で政府の顔だった中山恭子・内閣官房参与の辞任は、北朝鮮外交をめぐり確執を演じた山崎拓・前自民党副総裁と川口順子前外相の二人を首相補佐官に起用した「小泉人事」への事実上の抗議の意味がこめられていたとみられる。慰留せず辞任を了承した小泉純一郎首相の対応に象徴されるように、官邸内で孤立を深め、辞任に追い込まれた面もある。対北強硬派だった中山氏の辞任が拉致問題幕引きの布石となることを被害者の家族会は警戒。パイプ役を失った家族会と政府の亀裂は急速に拡大しそうだ。
「お疲れ様でした。ありがとう」
29日昼、首相官邸で中山氏から辞意を聞いた小泉首相から、ねぎらい以上の慰留の言葉は聞かれなかった。これに先立ち個別に協議した細田博之官房長官は記者会見で中山氏が30日付で辞任し、後任は置かないとの結論を淡々と説明。中山氏からどんな説明があったかについて、公表を拒否した。中山氏は「指示された役割はすでに終えました」、首相は「本人の意向も固い。ご主人(夫の成彬氏)も大臣(文科相)になったし」とそれぞれ記者団に語った。
中山氏が辞任する動機となったのは、拉致被害者5人の家族の帰国実現という節目に加え、内閣改造に伴う山崎、川口両氏の首相補佐官起用だったとみられる。02年9月の就任以来、中山氏は一貫して安倍晋三官房副長官(当時)と連携、対北朝鮮強硬派として被害者や家族会の信頼を集めてきた。そうした中で、中山氏は、山崎氏について政府のルートを外れ北朝鮮と直接交渉した際、二元外交を危ぶみ痛烈に批判。川口氏が外相時代に柔軟だった中国・北京での曽我ひとみさん一家の再会場所選びにも反対した経緯があるだけに、両氏の官邸入りで、居場所を失う可能性があった。
今年5月の首相の再訪朝以来、外務省や官邸とのあつれきも強まっていた。曽我さんの信頼を得て一家再会の立役者となったが、対米調整を経ないままに体調不良を理由にジェンキンスさんをインドネシアから帰国させた中山氏の「荒業」に、外務省は反発した。自民党の安倍幹事長代理は29日、中山氏の辞任に「大変残念」と無念さを隠せず、今後は外交面でも山崎氏の発言力が強まるとの見方も出ている。【田所柳子】
◇拉致被害者や家族 「幕引きにつながる?」と警戒感
拉致被害者や家族らは、「なぜ、一番大事なこの時期に」とショックを隠せない様子。「拉致問題の幕引きにつながるのでは」と警戒感をあらわにする声も相次いだ。
家族会事務局長の蓮池透さん(49)によると、弟の薫さん(47)は「自分たちが、こうしていられるのも中山参与のおかげ。特に曽我(ひとみ)さんのことでは苦労されたと思う。拉致問題はこれからが大事な時だけに続けてほしかった」と残念がったという。透さんは「(辞任の)はっきりした理由がわからない。会って真意をうかがいたい」と話した。
副代表の飯塚繁雄さん(66)は「驚き、落胆、怒りがない交ぜになった感じ。外務省や首相官邸にも私たちの気持ちを代弁してくれた。辞任という形をとっているが、家族会の活動を止めようという圧力が働いているのではないか」と述べた。【磯崎由美、西脇真一】
毎日新聞 2004年9月29日 20時37分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040930k0000m010090000c.html