現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙5 > 641.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
国家公安委員長の小野清子参院議員(68)=比例区=が、98年春までの約10年間、東京都大田区の小野氏宅で家事手伝いをしている女性(62)を公設第1秘書として登録し、国から給与を得ていた疑いが明らかになった。小野氏の元秘書ら複数の関係者は「女性には公設秘書としての勤務実態がなかった」と証言し、秘書給与はその他の人件費や選挙資金などに充てられていた可能性があるという。朝日新聞の取材に小野氏側は「勤務実態はあった」と説明している。
小野氏の事務所によると、女性が第1秘書として登録されていたのは約10年間で、落選した98年7月の参院選の数カ月前までだったという。
しかし、小野氏の事務所に勤務していた複数の元秘書らの証言によると、小野氏側は女性を第1秘書として登録する一方で、「病気療養で議員会館では働けない」などと参院事務局に連絡し、私設秘書を代理として届け出たことにしていた。私設秘書の中には支援企業からの派遣社員も含まれ、第1秘書の代わりに秘書バッジや通行証を持ち、議員会館で働いていたという。
第1秘書の給与は当時、秘書の1人が参院事務局から受け取り、小野氏に手渡していた。その使途については「私設秘書の給与に充てたり、選挙資金用にためたりしていた」という。
元秘書らは、女性について「自宅のお手伝いさんで、議員会館で顔を見たことがない。一緒に秘書の仕事もしていない」と証言し、「小野氏の自宅にも事務所機能はなかった」と話す。このため、小野氏に女性の公設秘書登録を改めるよう忠告したが、受け入れられなかったという。
女性は現在、小野氏宅で家事などの手伝いをしている。朝日新聞の取材には「公設秘書はしていた」としながら、具体的な内容については明言を避けた。
小野氏は「もうその話は終わってますから」などと述べるにとどまり、その後の取材申し入れには応じていない。だが、01年の参院選後に小野氏の秘書になった政務秘書官は「小野に確認したが、『公設秘書としての勤務実態があった』と言っている」としている。
参院事務局によると、国が支払う秘書給与は、年齢や在職年数などによって決まるが、第1秘書として10年働けば給与やボーナスなどで計7千万円以上を得ていた計算になるという。
小野氏は、86年7月の参院選(東京選挙区)で初当選。92年に再選し、3選をめざした98年は落選した。01年7月の参院選で比例区で返り咲き、03年9月に国家公安委員長に就任した。
秘書給与をめぐっては、自民党の中島洋次郎元衆院議員が98年12月、政策秘書の給与を詐取したとして詐欺罪で起訴されて以来、国会議員による同様の事件が相次いだ。それ以降、より厳格さが求められるようになったが、「以前はどこも丼勘定だった」と複数の現役秘書らが明かしている。
(09/22 03:00)
http://www.asahi.com/national/update/0922/001.html