現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙5 > 418.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/heri_view20040904.html
連続インタビュー・ヘリ墜落の衝撃(17)
宮森小ジェット機墜落事故当時の教頭・比嘉昇一氏
45年前の惨状脳裏に
子どもへの影響心配
一九五九年六月三十日午前十時三十分、石川市の宮森小学校に米軍のジェット戦闘機が墜落した。すさまじい衝撃とともに黒煙が上がり、学びやは一瞬にして炎に包まれた。ちょうどミルク給食の時間に起きた事故。笑顔の児童たちに爆風が襲い掛かり、児童十一人、周辺住民六人が犠牲になった。当時教頭だった比嘉昇一さん(81)は、沖縄国際大学へのヘリ墜落事故を聞き「第二の宮森小」の不安が胸をよぎった。
―ヘリ墜落の一報を聞いて。
「四十五年前の惨状が真っ先に頭に浮かんだ。死者はいないか、学生は大丈夫か、とただそれだけを案じていた」
―事故をどうみる。
「基地ある限り、いつかまた起きるのではないか、との不安が的中した」「やはり基地があってはいけない。撤廃しかないとの思いが強まった」
―事故直後の米軍対応が批判されている。
「宮森小での事故後も現場は封鎖され、立ち入ることはできなかった。負傷した児童を抱きかかえ、現場を必死で駆け回った。事故原因の説明もなかった」
「事故後も学校上空を普通にヘリが飛んでいた。そのたび子どもたちは怖がって机の下に隠れた。不安を訴え、登校できない児童もいた」
「四十五年たってもなんら現状は変わっていない」
―学生や周辺住民は精神的不安を訴えている。
「事故が生徒に与える精神的な影響を心配している。授業への支障もあるだろう」
「周辺住民、特に子どもたちへの影響が大きいのではないか。宮森でも、事故後、学校から夢中で逃げ、コザで保護された児童たちがいた。子どもの足であんな遠くまで逃げるなんて、どれほど怖かったかと今でも胸が痛む。地域住民はまた落ちるのではないか、と不安だと思う。精神面のケアが重要だ」
―県民の怒りが高まっている。
「宮森小に戦闘機が墜落したころ、沖縄は復帰しておらず、米軍に何も言えなかった。今なら主権を持つ国家として対等にものが言える」
「伊波洋一宜野湾市長は訪米までして、基地の現状を訴えており、非常に頼もしく感じる。基地撤廃にむけて県内すべての市町村が一丸となるべきだ」
「今こそ県民総ぐるみで声を上げるとき。今なら、四十五年前の分まで、怒りの声を米軍に届けられるのではないか」
(聞き手=中部支社・大濱照美)
写真
http://www.okinawatimes.co.jp/spe/gif/heri_view20040904.jpg