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http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20040630k0000m030109000c.html
カナダ総選挙:自由党政権維持、25年ぶりの少数政権に
【オタワ高橋弘司】28日行われたカナダの連邦下院議員(総数308議席)総選挙は、29日午前(日本時間同日午後)の段階で自由党が135議席、保守党が99議席を獲得。自由党が第1党の座を確保し、政権維持が決まった。ただ、過半数(155議席)には届かず、79年以来、25年ぶりの少数政権となった。
選挙戦では、自由党が前政権時代の連邦政府補助金をめぐる不正疑惑で失った有権者の信頼をどこまで回復できるかが焦点の一つとなり、最大野党・保守党とのデッドヒートが続いた。11年ぶりの政権交代の可能性も指摘されたが、有権者は右派的な政策を掲げる保守党政権誕生を嫌ったものとみられる。
有力紙グローブ・アンド・メールなどによると、最終開票結果は自由党が135議席、保守党が99議席を獲得したのをはじめ、ケベック州の分離独立を掲げるケベック連合が54議席、社会民主主義を掲げる新民主党が19議席を獲得するなど票が分散した。
◇無難な自由党に当面、政権運営を託す=解説
カナダ総選挙で与党・自由党が連邦政府広報費の使途不明金問題でダメージを被ったにもかかわらず、かろうじて政権を維持した背景には、11年間の政権運営で培ってきた独自の外交政策や環境保護など「カナダの価値観」を堅持したいとの国民の思いがある。
戦前の予想では、保守党政権に交代する可能性も指摘された。だが、ふたを開けてみると、自由党は最終的に135議席を獲得、第1党の座を確保した。25年ぶりの少数政権に甘んじることが決まったものの、99議席にとどまった保守党には36議席もの差をつけた。
自由党の勝因に関し、カナダ政治の専門家、ネルソン・ワイズマン氏は「国民は対米接近の保守党がカナダの価値を反映しないと見ている。反対に自由党は(好意的に)ナショナリストとみられている」と分析する。
イラク派兵問題は選挙戦で大きな争点にならなかったものの、有権者は保守党のハーパー党首が極めて親米的で派兵に積極的だと警戒した。国連加盟国に多国籍軍への派遣を呼びかけた安保理決議1546が採択されたが、主権移譲後もイラク暫定政府は依然、米国の強い影響下にある。イラク戦争への嫌悪感が根強いカナダ国民は派兵選択の意味をまだ、見いだせないようだ。
また、保守党が国防予算増大に積極的で、地球温暖化対策の「京都議定書」に批判的というブッシュ米政権に似通った政策を掲げていることもあり、カナダ国民は独自性を失わないための「次善の策」として無難な自由党に当面、政権運営を託したといえそうだ。【ニューヨーク高橋弘司】
毎日新聞 2004年6月29日 21時36分
コメント:3月のスペイン、6月の欧州議会および英国地方選挙、そして今回のカナダと親米(というより親ブッシュ)の政党の敗退ドミノが続いてますね。
次はどの国かな?