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(回答先: 14時頃、レンタルビデオ屋の一角で人気アニメ「金色のガッシュベル」に見入る姿を地元主婦に目撃されている(探偵ファイル) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 9 月 18 日 01:45:42)
「虐待」追及に甘さも/児相が会見
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小林保徳さん(40)の次男・一斗ちゃん(4)と三男・隼人ちゃん(3)兄弟を7月に一時保護した県南児童相談所(栃木市)は13日午前、記者会見を2回開き、若林勝治所長らが経緯を説明した。要旨は次の通り。
若林所長「7月8日夕方に小山署から電話があり、『午後1時ごろに市内のコンビニで兄弟を保護したが、親が分からないので一時保護して欲しい』と要請があった。午後6時ごろに児相の職員が署に迎えに行き、午後8時過ぎには県内の児童養護施設に委託一時保護した」
「その後、小山署に父親が現れ、『暴力を振るったのは同居人なので、子どもを返して欲しい』と申し立てた。児相も子どもに聞いたが、だれにやられたか言おうとしなかった。父親から児相に電話があり、子どもを返すよう要請があったが、夜中であり翌朝、児相に来るように言った」
「9日朝、父親が来所し『やったのは同居人で警察ざたにしたくない』と言った。児相としては兄弟の今後が心配だったが、『下山(明宏容疑者=誘拐容疑で逮捕)の家に戻らずに、祖母宅に同居する』と約束したので、午後3時に引き取らせた」
「その後、7月11日に祖母宅に電話し父子が同居していることを確認した。7月22日にも電話したが同様だった。しかし8月10日に祖母に電話したところ、『すでに下山宅に父子が戻ってしまっている』と言われた。ただ、定期的に祖母宅に来ており、兄弟に傷もなく元気だとのことだった。8月24日も同じ状況だった」
「最後の電話は9月6日で、『下山容疑者が兄弟をたたいた』との情報が入った。祖母と父親が下山に説教し、下山が謝罪したという話だった。祖母を通じ父親に、児相に来て相談するよう話した。以上が経緯です」
−−一時保護したときの兄弟の様子は?
児相職員「署からの移送中、2人とも泣くことなく落ち着いていた」
増山謙二・判定指導課長「額に青アザ、あごの下にもあった。もう何日かたったもののようだった。顔以外は確認しなかった。服の汚れや変にやせているなどの異状は見られなかった」
−−子ども自身が話さない以上、父親が暴行した可能性もあるのに、なぜ引き取らせたのか?
若林所長「祖母が同居すれば安全と考えた」
−−しかしその状況が8月10日に崩れたが、対応は取らなかったのか?
増山課長「電話でのやりとりだけだ。家庭訪問しなかったのは、父親が後輩の下山容疑者に対し強い立場で、発言力があり、抑えることができると思った。判断が甘かったと言われればそうだが、父親による抑止力が働くだろうと考えた」
−−措置入所の権限もある所長としては、この対応をどう判断するか?
若林所長「強制手段を採るには、児童虐待防止法の要件に合致する必要がある。今回のケースは希薄と感じた。同法での虐待の定義は『同居の親族によるもの』としており、適用は難しいと判断した」
−−ならば、第三者による傷害事件として警察に相談すべきではないか?
若林所長「親権を持つ者、今回は父親か祖母が、告発するか第一義的に判断すべきだと考える」
−−なぜ、父親が暴行にかかわっていないと判断できたのか?
増山課長「兄弟からは警察の調べに、父親にやられたという話と下山容疑者だという話の両方が出た。警察では判断できないそうで、児相でも確定に至らなかった。ただ、父親への警察の聴取で、やったのは下山容疑者だろうということで、児相でも父親に話を聴いた上で納得した」
−−父親が下山容疑者に抑止力を働かせるというのはどういうことか?
増山課長「7月9日に事情を聴いたとき、父親は『下山はオレの後輩で二度とこんなことをしたら下山をタダじゃおかない』などと、強い言い方だったので下山を抑えることができるだろうと…。そうでなければ、祖母の家から下山宅にわざわざ戻るのは考えられない」
−−再度聞くが、父親や祖母の話が本当か、家庭訪問などで確認すべきではなかったか?
若林所長「父親の言い分と態度だけで抑止効果があると判断し、どうだったかと言われれば……。判断はお任せするが、私どもは適正と判断した」
−−判断の根拠が危うくないか?
増山課長「祖母から、子どもたちに愛情を持っているし、心配しているので、自宅に来れば、との話を聞いていた。とりあえず安全は確保できるし、今後の生活にも心配はないと判断したんですが……」
−−下山容疑者宅に戻った時点で、『約束が違うから祖母宅に帰るように』と指導もしなかったのか?
増山課長「なかった」
若林所長「それは父親の抑止力が働くと考えたからだ。祖母宅にも定期的に戻っていたので安全確認できると考えた」
−−その頻度は?
「祖母自身は『ときどき』と言っており、週1回ぐらいのニュアンスだったそうだ」
−−結果論からの質問になるが、家庭訪問はしない、改善の指導もしない、警察への相談もしない、という状況で、対応に問題はなかったと言い切れるのか?
若林所長「……万全かと言われれば問題はあったと思う」
「しかし、事件が現実に起きている。電話確認だけでよかったのかどうか、傷の部位をきちんと調べたり、下山容疑者にも事情を聴いたり、父親と祖母と児相とで兄弟の処遇を話し合うべきだった。結果責任は児相にもあると思う」
(9/13)
http://mytown.asahi.com/tochigi/news01.asp?kiji=4327