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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040917-00000135-mai-soci
長野県高森町吉田の民家で今月上旬、独り暮らしのパート社員、木村あい子さん(74)が刺殺された事件で、県警飯田署捜査本部は17日、住所不定、無職、西本正二郎容疑者(27)を強盗殺人容疑で逮捕した。西本容疑者は8月に同町吉田の独り暮らしの男性(当時69歳)が刺殺された事件と、4月に同町に隣接する飯田市で独り暮らしの女性(同77歳)が絞殺された事件についても関与をほのめかす供述を始めている。県警は高齢者を狙った連続強盗殺人事件の可能性が強まったとみて、各捜査本部を統合して連続強盗殺人事件特別捜査本部を設置した。
調べでは、西本容疑者は今月7日午後7時20分ごろ、木村さん宅で、金などを盗む目的で押し入り、玄関で応対した木村さんの胸を持っていたナイフで刺し、現金約6000円が入ったセカンドバッグを奪って、逃走した疑い。
西本容疑者は今月13日午後5時20分ごろ、飯田市下久堅の会社員(56)宅に侵入して物色をしたが、何も取らずに逃走。付近で署員が職務質問をして、住居侵入、窃盗未遂容疑で緊急逮捕されていた。この窃盗未遂容疑などで同署が調べを進める中で、木村さんに対する強盗殺人について供述したという。
高森町では8月14日、木村さん宅から約1.5キロ離れた同町出原の無職、加藤仁さん(当時69歳)が、自宅玄関で胸数カ所を刺されて殺害されたほか、4月27日には飯田市大王路の島中実恵さん(同77歳)が自宅で首を絞め殺される事件が起きている。
3件の事件はいずれも独り暮らしの高齢者ばかりが狙われ、室内は荒らされたような目立った形跡はなかったほか、木村さんと加藤さんは胸を刺されて殺害されるなど手口も似ていた。特捜本部は西本容疑者が2件の殺人事件に関与しているとみて、厳しく追及している。【川崎桂吾、藤原章博】
(毎日新聞) - 9月18日0時0分更新