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(回答先: 栃木兄弟誘拐:「怖い、痛い、冷たい思いを…」 父親会見 [毎日新聞]【朝日新聞の会見関連記事付き】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 9 月 15 日 13:39:05)
「弟のような存在に甘えてしまった」――。栃木県小山市の兄弟誘拐事件で、父親の塗装工小林保徳さん(40)が15日記者会見し、2人の殺害を認めた下山明宏容疑者(39)との同居に至った経緯を説明した。
二男一斗ちゃん(4)と三男隼人ちゃん(3)への虐待の危険性を感じながら、幼いわが子を失ってしまったことへの怒りをぶつけ、後悔をにじませた。
保徳さんは、顔が特定できないことを条件に、1人で会見に臨んだ。白のトレーナーと黒のズボン姿。ひげがうっすらと伸び、疲れた表情を隠せない。
現在の心境を「悔しいの一言です」と切り出した保徳さんは、下山容疑者と同居した経緯について、東京での仕事がなくなり、栃木に戻ったころ、下山容疑者から「うちに来なよ」と連絡があったと説明。「子供がいるから悪いと断ったが、『うちにも子供がいるから』と言われ、甘えてしまった」と語った。
下山容疑者が、小林さんが生活費を払っていなかったなどと供述しているとされていることに、「まっかなうそ。同情を得ようと言っているのだろう」と怒り、「光熱費は下山容疑者ではない、別の人間が払っていた。食費は半分は自分が負担した」などと話した。
中学の後輩で同じ暴走族に所属していた下山容疑者の人となりについて問われると、「昔から、あんちゃん、あんちゃんと慕ってくれて弟のような存在だった」とし、同居する1年ほど前に、「小山市内のパチンコ店で会った」としている。
兄弟の殺害については、「ここまでやるとは思わなかった。自分の甘い気持ちで(下山容疑者を)頼ってしまった」と悔やみ、その動機を、「居候していた先輩の自分には何も言えず、矛先が子供たちに向かったのだろう。暴走族仲間で自分のことが怖かったのでは」とみている。
虐待については、7月8日に保護された時点で、「たたいたり、けったり、つねったりしていたことを(下山容疑者から)確かめたが、警察ざたにするつもりはなかった」と語った。
いったん実母宅に兄弟を預けながら、再び下山容疑者宅に戻ったことについては、「預け先で折り合いが悪くなった。自分の甘い気持ちで下山容疑者に頼んでしまった」。その後、下山容疑者の虐待が再び始まった。「虐待の危険性も考えたが、仕事中の時は保育園や託児所に預ければ問題ないと考えた。自分が家にいないとき、けられたり、つねられたりしていたことを後で知った」という。下山容疑者に虐待の理由を問いただすと、「返事ができない。片づけができない。おもちゃで遊んだら出しっぱなし」などと答えたという。
下山容疑者との関係を断ち切れなかった点を聞かれると、「先立つものはお金だった。実家や妹の家に頼みに行くことはできなかった。ここに居ざるを得なかった」と悔しそうな表情を浮かべた。
(2004/9/15/14:27 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040915i105.htm