現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用11 > 565.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: Re:確かに・・・ 投稿者 長壁満子 日時 2004 年 10 月 20 日 22:55:26)
報道される一件の無差別テロの背後に隠された数倍の国家権力による無差別テロを見逃してはなりません。長壁さんの訴えにどれほどの問題があろうと、それ以上に大事な本質がある。それはパレスチナでは住民の立ち退き命令中止の訴えを最高裁が棄却したが、通常はイスラエルに行くだけで射殺される可能性があるということだ。チェチェンでもパレスチナでもイラクでも、イスラエルもロシアもアメリカも、別に住民の中で「これはテロリストだから射殺。これは一般市民でテロとは無関係だから無罪放免」などと選りごのみして殺している訳ではない。もし、私達がパレスチナやチェチェンやイラクに住んでいれば、それだけで当局に疑われる。自分がテロに関わってなくても。「ボクテロリストじゃありません」そんなのは通用しない。ファルージャやパレスチナやチェチェンに住んでいる時点でいつ殺されても文句は言えないんだ。実際、無差別テロをこれらの地域では正規軍がやっている。もし、これらの武装勢力が降伏する気がないなら、米ロの軍隊が今殺しているのはテロリストだけではないからな。たとえテロと無関係のパートのオバハンだろうが、新聞配達人だろうが、スーパーの店員だろうが、配管工だろうが、パン屋だろうが、小学生だろうが、高校生だろうが、赤ちゃんだろうが、皆殺しにされると考えるべきだ。今、展開されているテロとの戦いというのはテロリストだけ射殺して、一般市民は殺さないような甘いものではない。ファルージャ空爆を行なえば、テロとの無関係な一般市民に犠牲者が出るのは分かりきったことだ。第一ファルージャの武装勢力がそこを米軍から独立して市を防衛しているだけなのか、外部のテロと関わっているのかすらロクに検証もされないまま空爆は続けられている。イスラエルでは学校も無差別銃撃され、生徒が射殺されたようだ。その時、その学校にいた記者は恐怖で腰がすくんでしまったそうだ。救急隊員までが射殺された話もあった。アメリカもロシアもイスラエルもテロリスト一人を殺すまでに一体何十人無関係な市民を無差別虐殺しているか分からない。そちらの国家権力の側の無差別攻撃はテレビではほとんど放映されないから。暴力の応酬というが、テロを積極的に支持はしないが、一般市民の死者数はあまりにも非対称なものがある。チェチェンやパレスチナでは村人が全員テロ容疑で逮捕され、多くが射殺されているのだから、学校占拠事件の犯人がチェチェン人なら合法的な形でロシア軍の撤退は無理だろうと考え、かなり切羽詰ってやった可能性が高いのではないか?この非対称性は「戦争にもテロにも反対」派もよく認識すべきだ。チェチェンやパレスチナ側では自爆テロのニュースの時だけでなく、日常がそういう状況なのだから。「自爆テロで市民が犠牲になりました」というが、毎日市民が犠牲になるような所もある。一般市民が犠牲になってもニュースにならない地域が地球にはある。