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(回答先: 差異と現象の相関 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2004 年 9 月 25 日 03:29:01)
ODAウォッチャーズさん、どうもです。
ドゥルーズや哲学の専門家ではありませんが、周辺の愛好家としてコメントさせていただきます。
すべてを読んでいるわけもないので、ピント外れでしたら、申し訳ありません。
現象は現象としてあるのであって、本源的な空間とか、不連続/差異点とかとは関係ないんじゃないですか。
差異と差異との遭遇とかいいますが、遭遇するというからには、現象としての差異や、遭遇する環境を構成する主体が、そもそも前提とされてしまっているのでは。
これではトートロジーというか、認知形式を論ずることはできるかもしれませんが、存在形式(存在論)を論ずることはできなくなる。
現象学は、そもそもそんな前提はないというところからスタートしているのではないですか。
ドゥルーズにしても、連続の中に包み込まれた非連続(差異)性に注目したのであって、もともと差異があって、それが出会う時に現象が生じる、なんてことはこれっぽっちも言っていないと思います。
そもそも、現象化される以前の差異なんてものが想像できない。
ここで言われている「差異」は何やらプラトンのイデアを思わせるし、「本源的な空間は不連続、差異点(便宜的に点と表現する)の集合」という論点は、ベルグソンの『意識に直接与えられたものについての試論』で100年前に論破されていると思いますが。