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(回答先: 日本は本当に国家破産しないと言い切れるのだろうか(新世界通貨が生まれれば、円の発行権は消えてしまう) 投稿者 オニオン 日時 2004 年 12 月 03 日 00:56:04)
債権者は日銀券を保有していると考えていたり日銀券に転換できる債権を保有していると考えているわけですから、新通貨に移行するまでに、国家の通貨発行権を使って公的債務を日銀券に変えてしまえば問題をクリアできます。
そのための軋轢が少ない方法は、現状のように日銀が公債を買うことでしょうね。
(大っぴらに公債を日銀券に置き換える方法は、米英などから非難を浴びるでしょうし、インチキ臭くてみっともないですからね(笑))
そういう措置で困るのは自分で使うあてのない通貨を大量に保有している人ですが、新通貨移行後にその通貨が通用する地域で広く運用方法を考えてもらえばいいでしょう。
現状のように、預貯金や保険料が国債に化けていて個人は国債を保有している自覚がない条件なら、日銀が公債を買って金融機関に日銀券を引き渡すという方法がすんなり通用します。(金融機関の資産が公債から現金に“一時的”に変わるだけの話です。個人や企業が自覚的に大量の国債を保有している場合は強制償還をやらなければなりません)
その後の日銀保有公債については、新通貨で徴税したお金でいったん利払いや償還をして日銀納付金というかたちで還流させるかたちがとれます。
(還流を織り込んで予算を組めば、課税もセーブできます)
とにかく、経済の根源的問題は、供給活動力であり、おカネではないということです。
「近代」的枠組みにおける日本の将来は、政策で対応できる公的債務の多寡ではなく、産業力の優劣で決まります。
おカネは経済社会の手段でしかなく目的ではないことを理解していれば、個人や個別企業はダメですが、国家当局ならおカネの問題だけなら解決することができます。
(供給活動力はそうはいきません)
新通貨に移行した後は、政府部門の赤字や公的債務残高にこれまで以上のタガがはまるはずですから、赤字財政支出に依存しない少しはまともな智恵(政策)も出てくるでしょう。
公的債務問題に限って言えば、新通貨への移行で“気分一新”というオメデタイ話なのかもしれません(笑)
(新通貨に移行して通貨発行権を失えば、日本政府は独自におカネの問題さえ解決することができなくなります)