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(回答先: 危険すぎる安売り競争、悪循環に陥る経済活動。消費税増税への対抗案。(相続税案ではありません) 投稿者 考察者K 日時 2004 年 11 月 20 日 10:27:34)
何故、無賃金労働がまかり通ってしまうのか?
労働者サイドからには「不景気、雇用不安、倒産不安」が根付いています。
将来偉くなるために「今日のサービス残業でゴマすり」なんて人は極少数でしょう。
比率的には8割程度の人は涙を飲んで「サービス残業」をしているのでしょう。
日本人は仲間意識というモノを欧米人に比べて重視する傾向にあります。
また、仕事上生じたミスに対しては賃金に関係なく処理する責任感を持っています。
それが、自分の不満を押し殺して「黙って働く事こそ美学」に繋げてしまいます。
本当はそこが間違っているのです。
仕事にミスが生まれるのは「職場環境」にも大きな原因があり、職場の訓練体制
人員の配置体制にも大きな問題があるのです。リストラで減った正職員に変わって配属されたアルバイトの面倒を見ながら、ギリギリの人員配置で仕事を回すのですからミスも起こり、机上の空論で計算された勤務時間に収まる訳がないのです。
これは、中間役職者(現場監督、もしくは勤務時間の監視役など)にも大きな責任があるのです。
多分ですが、その人達は自ら「無賃金労働に甘んじる」という見本を示す事によって「上部への賃金請求を誤魔化している」と思われます。
しかし、その役職を受けてしまったからには「その役職に見合った責任が生まれる」のです。
自分が働いてみせる事によって誤魔化すのだとすれば、責任放棄もしくは雇用者サイドの視点に立っているという事です。
誤魔化しならば、労働者の裏切り者です。経営者サイドに回ったのならば管理責任問題です。つまり、中間管理職の肩書きが何であれ、社会一般概念で「労働者であっても、管理職であっても」その罪は重いという事になります。
職員は最低限、中間役職に上層部に賃金不足を伝え、中間役職者は賃金獲得に努力しなければいけないのです。自分が働く事で誤魔化すのが最低の役職者です。
自分の仕事を「教えてくれる」のは当然ですが、「手伝ってくれるのは」おかしいと思わなければいけません。中間役職者にはその人の仕事があり、手伝いなどしている時間は無いはずです。それが手伝ってくれるというのは「やましさか、誤魔化し」があるのです。
しかし、「忙しくて手伝ってくれなければ仕事が終わらないよ」と思う人もいるでしょう。それは、人員が不足していると言う事です。中間役職者は手伝うのではなく問題点として上部に報告するのがより正しい任務なのです。(突発的な繁忙でなくて恒常的なものとして考察して下さい)
もし、中間役職者が上部に対し何も職場改善の努力をしていないと思ったのならば、それを指摘して下さい。それで駄目ならば「あなたは自己責任において破滅しても仕方がありません」と警告してあげて下さい。
その上でチクリましょう。動労基準監督署にでも新聞投稿でも結構です。
そうしなければ、悪循環は断ち切れません。
現在の悪循環は経営者サイドが作り出した環境下においてできあがってしまいました。
経営者サイドの理論に労働者が納得してしまったら「そこに大きな責任」があるのです。
現在流行の自己責任は資本者に同情した部署に発生します。
経営者には労働条件と正当賃金支払い義務があるのです。そこを忘れて商品価格を設定するのが本末転倒であり間違っているのです。だけど、経営者などという者は大抵何も分かっていません。そこは中間役職者が指摘して教えなければいけません。
現在の悪循環は中間役職者に最大の責任があるのです。優しく良く手伝ってくれる良い人的な人は家庭で妻の言いなりになり、職場で上司に何も提言できない本当の意味で役に立たない人材です。
そこに責任感を感じさせ「何とかしようと云う気」をおこさせないと日本は益々袋小路の悪循環です。
困ったもんです。