現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用11 > 1231.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
もう少しで雑談板は切り替わるのでしょう。
切り替わったらとも思っていたのですが、どうせ暴論なので忘れないうちに書いておきましょう。
日本経済は「安価こそ最大のサービス」という一種の呪いに罹ってしまいました。
外資系の侵出とか規制緩和などの事情からある程度は仕方ないのでしょうが「行き過ぎた価格競争になってしまったのです」それは本来ならば規制されるべき「ダンピング販売」とも云えなくもない状況とも云えます。
それがどんな事を生み出したかと考察すると・・・
1 不良品の隠蔽行為になる。
価格を引き下げるには徹底した効率化によるコスト削減が必要なので、本来必要なチェック機能とか品質管理的なモノを最小限度を超えて切ってしまい、結果不良品が出回るようになる。自動車業界などでは薄利多売の競争により利益そのものが微量なので、リコール等を発表すると利益がマイナスになり、隠蔽が余儀ない状況にすらなりつつある。
「安かろうボロかろう」状況が不良品が大量に出回る環境を作り出してしまうので利益の蓄積に回収修理コストが追いつかない訳である。
企業責任的にそれは許されないのは確かであるが、倒産してしまえば「企業の職員に対する責任」や「下請け会社」や「関連企業」に対する責任にも被害は及び、雇用客に対する責任そのものも全く果たせなくなるので「結果的には隠蔽するのが責任を果たすのに最良」と云う結論になっても不思議ではない状況ともいえる。
そのジレンマによる判断の遅延は「取り返しの付かない事故に繋がっていく」のである。『それは場合によっては税金投入というツケになって国民に回されるかもしれない』
2 労働条件の限りない悪化が起こる
企業が真っ先に切るコストは「労働コスト」である。徹底的なリストラにより人間性を無視した効率化が行われる訳である。労働基準局の調査では1000社におよぶ企業で場合によっては数十億円の賃金不払いが行われ「サービス残業と呼ばれる無賃金労働が状態化」している状況がうかがえる。
その最大の問題点は労働者が自ら隠蔽に協力するという状況がある点でもある。労働者階級が雇用者サイドの都合を思い遣る程「現実が厳しいという認識」が育ってしまっているのである。
その認識は雇用者サイドに「作り出された呪い」によるモノかもしれないが、労働組合等を「物わかりの良い存在に堕落」させ、リストラ、不当労働行為がまかり通る社会を作り出して行くのである。
一般生活者は「労働者」としては最低の労働条件下でリストラを恐れて必死に働き、消費者としては「安いだけで欠陥も多く、サポートが受けられるかも不明な(販売店が倒産したり、生産企業が倒産もありえる)危険な商品」を買う事になる。
その悪循環は税収にも当然ながらに影響する。本来10000円の商品が流通すればそれに見合う税収が上がる訳だが現在は7〜8割で流通していると思われるので税収もそれだけ減る訳である。
Kは現在の状況は、行き過ぎた『呪われた倹約経済状況』と表現したい。解決策としては企業に「商品原価に各種利益率を上乗せした正常価格を義務付けて違反時は取り締まる」というのが有効だと思う(ダンピング販売規制的な規制)。
それは「ほぼ倒産しない健全経営ができない企業」を規制すると言う意味でもある。最近は建設されて利用していると一年も経たず倒産しているお店が多すぎる。KのPCを買った店などはKがオープンセールで買ってから、次に行った時には「ん?この品揃えはやる気があるのか?」と感じ、3回目には無くなっていました。ハッキリ言って非常に迷惑だし困ります。単に地域社会を騒がせただけです。
市場開放、規制緩和の実態は「様子見参入、実験開店」という無責任を放置する状況というのが実情でしょう。「アメリカンドリーム的な無限の可能性から誰でも成功出来る社会等というのは『幻想』です」仮にあっても「宝くじより確率は少ない」でしょう。
成功する前に交通事故で死ぬ確率の方が高いでしょう。
企業が「余裕のある人員配置」を行い。余裕のある利益率の蓄積を行う。その上で正常な賃金を労働者に支払う。という思考の変更を行えば、あらゆる循環が変わるはずです。
それが、人の心に余裕を生み、つまらない訴訟社会での無駄な法律抗争を無くし、将来不安の解消で財布のヒモを緩め、「市場活性化と正常価格の相互作用」で消費税増税への対抗案になり得るのです。
「安価絶対主義」を「呪い」と多くの人に知らせる事でそれは可能なのです。