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(回答先: なんだかよく分らなくなりました。 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 9 月 04 日 09:23:57)
私は物理学も哲学も専門ではありませんが、クエスチョンさんの「色即是空」にちょっと思うことがあったのでちょっと割り込ませてください。
従来アインシュタインの物理学では物質=エネルギーは等価である、という原理があり。物質はE=MC2でエネルギーに転換され、またその逆もある、と理解されていましたが、最新の物理学では全くの空間(物質の存在しない状況)から物質が出現すること、また逆に実在する物質が空間の中に没してしまうことはありうる、とされているのだそうです。
私個人としては、物質の存在とは時間軸に沿った確率的な存在なのではないか、と理解しています。例えばある素粒子(物質)が10億年の周期で出現する(10億年に一度「無」の空間から出現する)とした場合、寿命100年足らずの人間にとってこの物質は存在していないのと同義です。また1兆秒の周期で出現・消滅する物質は、当然われわれにも物質として認識が可能だ、ということです。でも非常に長い期間に関して言うなら物質は存在していながら、存在していないということになります。
色即是空、空即是色というのはウパニシャッド哲学の中の概念だと思いますが、古代インドの哲学者は最新の物理学と同じ結論を経験的に修行から導いていたのでしょう。彼らは何十兆年というような気の遠くなるような時間を考察の対象としていたそうですが、恐るべき直観というしかありません。